ストーカーが職場に現れたときの事例と職場がバレる理由!8つの対処法をご紹介

職場のオフィス

職場にストーカーが現れると想像を絶する怖さがあるでしょう。ストーカーが職場をつきとめて、会社に押しかけてくるようなケースがあります。もし、ストーカーが職場に現れた場合は、冷静に対処することが大切です。そこで、ストーカーが会社にまで現れたときの具体的な対処法について紹介します。

職場に現れるストーカー事例

職場にストーカーが現れるケースは珍しくありません。具体的にどういった事例があるのか紹介致します。

職場の付近で待ち伏せしている

ストーカーが職場の付近であなたが現れるのを待ち伏せしていることがあります。物陰から職場のあるオフィスビルの入り口をずっと見張っているケースなどです。

この場合、職場から出てきたところで話しかけてきたり、自宅まで後をつけたりすることがあります。ターゲットがオフィスビルから出てくるまで何時間も待っていることもあるでしょう。

単にストーカーから監視されているだけだと、しばらく気がつかないケースがあります。直接、ストーカーからアプローチされることがないと、被害にあっていることに気づけず、対応が遅れてしまいます。少しでも怪しい人物を職場付近で見かけたら、警戒が必要です。

職場に押しかけてくる

職場付近で待ち伏せするだけではおさまらず、職場にまで押しかけてくるストーカーがいます。

セキュリティの甘いオフィスの場合、不審な来客者の訪問を簡単に許してしまうこともあります。また、スーツを着るなど身なりを整えたストーカーが、ビジネス目的の訪問だと装って職場に押しかけてくるケースもあります。

職場に押しかけたストーカーは、愛の告白をしたり、いつも監視していることを伝えてきたりします。高価なプレゼントを持参して渡そうとするケースもあります。

職場に電話をかける・メールを送ってくる

どこからか職場の連絡先を手に入れて、頻繁に電話をかけてきたり、メールを送ってきたりするケースもあります。職場に電話がかかってくれば、よほど怪しい言動をしていない限りは、取り次がれるものです。社内メールがネット上で公開されている場合もあり、そこにストーカーがメールを送ってくるケースもあります。

ストーカーから職場に物が送られる

ストーカーは自分の好意を伝えるためにプレゼントを送ることがよくあります。職場にストーカーからプレゼントが届けられることは珍しくありません。アクセサリーや指輪など高価なプレゼントの場合もあれば、花束が送られてくることもあるでしょう。

あるいは、汚物や動物の死体のように迷惑なものを送りつけてくるケースもあります。ストーカーのなかには、ターゲットに不快感や嫌悪感を与えることを目的に行動している者もいるのです。

同僚に接触してくる

あなたに関する情報を聞き出すために、ストーカーはあなたの同僚に接触してくる可能性があります。あなたから直接的に情報を得ることが難しくても、警戒していない同僚であればうっかり情報を漏らしてしまうことが考えられるからです。

同僚に接触する方法としては、職場への来客のふりをしたり、取引先のふりをすることが考えられます。もしかすると、同僚に接触するために、あなたの職場の本当の客として接触してくるかもしれません。

見分けるのは非常に難しいので、もし、既にストーカーの被害にあってたり、被害にあうリスクがある場合は、同僚からあなたの情報が漏れないように協力してもらうことが重要です。

ストーカーに職場がバレる理由

ストーカーが職場に現れると驚いてしまうでしょう。どうして自分の職場がバレてしまったのか不思議に思うかもしれません。ストーカーが職場を特定できた理由について説明致します。

本人のSNSの書きこみ・画像などから特定される

SNSの書きこみや画像などから職場を特定できるケースがあります。

たとえば、昼休みにオフィスの近くのお店で昼食をとったことをSNSで報告すれば、そこから特定される可能性があります。社員証などが画像のなかに入りこんでしまえば、すぐに特定されるでしょう。

最近は、インスタなどで頻繁に画像をアップしている人が多いです。職場のビルから見える風景を撮影した写真であっても、そこからどのビルの何階にある部屋から撮影されたものか、特定することは不可能ではありません。

職場を推測されるような情報をSNS上でみだりに公開しないように注意しましょう。

尾行される

通勤しているときに尾行されてしまい、職場がバレてしまうケースがあります。尾行に気がつかなければ、職場だけではなく自宅やお気に入りのお店など、自分の普段の行動範囲にある場所はすべてストーカーに知られてしまいます。

よほど注意していないと尾行には気がつかないものです。また、仮に尾行されたことに気がついたとしても、ストーカーはしつこく後をつけてくるため、振り切れないことが多いでしょう。

職場のサイトやSNSなどから特定される

たとえば、職場のサイトに従業員の個人名と画像が掲載されているようなケースがあります。ストーカーに本名が知られていると、そこから職場のサイトに行き着いて、勤め先が特定されてしまうことがあります。

SNSで社員が紹介されたり、社内イベントの様子が写真として掲載されていたりすることもあります。本人が個人情報に気を使っていたとしても、勤め先が個人情報を守ることに無頓着だと、ストーカーの被害にあいやすくなるため注意しましょう。

共通の友人・知人や同僚に接触してバレる

友人や知人は、あなたの個人情報をたくさん知っているため、決して悪意がなくても、何かをきっかけに第三者に個人情報を漏らしてしまう危険性があります。

個人情報の中で、職場についての情報は、あまり厳密さが求められないため、ついつい漏らしてしまうことが多いようです。ストーカーはこれを悪用して、「○○さんの職場ってどこでしたっけ?」などと、友人・知人から自然に聞き出します。

同様に、同僚に接触して、「○○さんってご存じですか?」とか「○○さんって同じ職場でしたっけ?」などと聞き出し、あなたの職場がバレてしまいます。

友人・知人や同僚に、ストーカー被害を受けていることを伝えて、不用意にあなたの職場情報を漏らさないように協力を求めましょう。

職場にストーカーが現れたときの具体的な8つの対処法

ストーカーが職場に現れてしまったときには、適切な対処をすることでトラブルを最小限に抑えることができます。どういった対処法があるのか紹介致します。

ストーカーが現れた証拠を残す

ストーカーが職場に現れたときには、可能な限り証拠を残しておきましょう。警察への相談や法的な手続きに踏み切る場合に役立ちます。

最も証拠として信用されるのは、写真や動画です。ただし、ストーカーが逆上してしまうと危険なので、撮影するときは十分に注意しましょう。

写真や動画で証拠を残せない場合は、ストーカーが帰ってからでも良いので、ストーカーが現れた状況を詳細に書き残しておきましょう。紙でも、スマホやパソコンでも、方法は問いません。

書き残す時には、次のポイントを押さえておくと、証拠としての信ぴょう性が高まります。

  • 日時と場所
  • ストーカーが現れた具体的な時間や場所を書き残しましょう。

  • ストーカーの外見
  • 服装、髪型、帽子の有無、ひげの有無など、ストーカーの外見について書き残しておきましょう。

  • ストーカーの行動
  • ストーカーがどのような行動をしたかを記録します。例えば、職場の周辺で待ち伏せをしていたとか、職場に押しかけてきて受付でもめたとか、具体的な行動を詳細に記録しておきましょう。

  • 会話や言動の内容
  • ストーカーとの会話や、ストーカーが発した脅迫的な言動なども記録します。可能な限り、そのままの言葉で、トーンも正確に記録するのが重要です。

  • 物品の存在
  • もし、ストーカーから渡されたものや、残していったものがあれば、記録と一緒に保管しておくことをおすすめします。

  • 第三者の証言
  • あなたが残す証拠に加えて、上司や同僚など第三者の目撃証言があれば、あわせて記録しておきましょう。

防犯ブザーを携帯しておく

職場の近くでストーカーと出くわすケースがあります。この場合、ストーカーに突然襲われてしまうこともあります。そんなときのために、防犯ブザーを常に携帯しておくことは大切です。少しでもストーカーが怪しい素振りを見せたときには、躊躇なく防犯ブザーを鳴らしましょう。

また、防犯ブザーの基本的な使い方を理解しておくことも重要です。せっかく防犯ブザーを持っていても、使い方が分からないと必要な場面で使えなくなります。外を出歩くときには、防犯ブザーを常にポケットに入れておくか、握っておきましょう。電池式のものだと、電池切れで使えなくなる可能性があるため、定期的に電池を入れ替えておくことも忘れてはいけません。

職場の上司に相談する

本来、会社は従業員の安全を守ることが役割であり義務とされています。そのため、従業員がストーカーの被害にあっている場合、真剣に対処することが求められます。まともな会社であれば、職場の上司に相談してみると、ストーカーへの対処法を一緒に考えてくれるかもしれません。

たとえば、ストーカーとされる人物が来訪しても出入り禁止にすることができます。電話がかかってきても、取次をしないように頼むことも可能です。出退勤の時間に配慮してもらえる可能性もあります。

ただし、信頼できる上司に相談しないと逆効果となることもあるでしょう。まともに取り合ってもらえない可能性があることも理解しましょう。

勤務地の変更・異動を希望する

上司に相談してもストーカー被害から身を守れない可能性がある場合や、さらに対策を施しておきたい場合には、勤務地の変更や異動をすることが効果的です。

ストーカーが職場に現れるのは、あなたの勤務先がバレてしまっているからですから、その勤務地を変えてしまうことで、ストーカーから逃れることができます。

あなたの事情もありますし、会社の都合もありますので、勤務地の変更・異動の希望がすぐに叶わないかもしれません。しかし、ストーカーが職場に現れる頻度が高くなるなど危険性が高まっていたり、ストーカー被害が大きければ大きいほど、上司や、人事・コンプライアンス部などの必要な部署に実情を訴えて、希望を伝えることが重要です。

なお、勤務地の変更・異動が決まった場合には、関係者に協力を得て、あなたの新しい勤務地がストーカーに知られないようにしましょう。

ストーカーからの要求にはっきりと拒否をする

職場に現れたストーカーと直接話をする機会があるかもしれません。そのときには、ストーカーに遠慮する必要はありません。少しも譲歩するべきではなく、相手からの要求に対してはっきりと拒否することが大切です。ストーカーを拒絶しているという意思を強く示さないと、ストーカーに勘違いされてしまう可能性があります。相手に少しも好意を持っていないことをアピールしましょう。

ただし、相手が逆上しないよう、伝え方には注意が必要です。

警察に相談する

さまざまな対処法を試してもストーカーの被害を避けられない場合には、警察に相談することをおすすめします。警察であれば、多くのストーカーに対処してきた実績とノウハウがあり、有効な解決策を教えてくれます。相談の際には自分がストーカーの被害を受けていることを客観的に示すことが大切です。たとえば、ストーカーから送られた手紙や会話を録音したものなどです。

ただし、警察は事件性がなければ、あまり大きな動きができません。逆にいえば、少しでも事件性があると判断されれば、警察はすぐに行動してくれます。たとえば、脅迫に該当する言葉を受けたり、メールを送られたりした場合です。あるいは、ストーカーに強い言葉で誹謗中傷される、手を引っ張って連れ去られそうになるなどのケースも、警察に相談するとすぐに対処してもらえるでしょう。

被害者支援機関に相談する

女性がストーカー被害を受けている場合は、各都道府県に設置されている被害者支援機関に相談すると良いでしょう。

その他にも、無料でストーカー被害の相談に応じてくれる弁護士事務所やNPO法人が各地にあります。来訪しての相談や電話での相談以外にも、ネットやLINEでの相談を受け付けてくれる団体もあります。

被害者支援機関では、ストーカー被害に詳しい専門家の相談員が在籍している場合があります。

ストーカー被害は精神的な負担が大きいものです。カウンセリングや心理的なサポートを受けることができ、精神的な安定を取り戻すサポートが得られるのが、被害者支援機関に相談するメリットです。

ぜひ、「ストーカー被害相談 あなたの地域名」で検索してみてください。

転職を考える

ストーカーが職場に現れるようになった場合、転職を考えるのも対応策として考えられます。

もちろん、すぐに決断できることではないでしょう。しかし、例えば、上司に相談しても対応してもらえなかったり、勤務地の変更や異動を希望しても叶わなかったりした場合は、考えてみても良いのではないでしょうか。

また、ストーカーに職場がバレたのが同僚だった場合や、ストーカーと同僚が繋がっている場合などには、今の職場を離れる方が良いのではないでしょうか。

いざ転職するとなると大きな決断になってしまいますが、対応策の1つとして、ぜひ考えてみてください。

まとめ

職場にストーカーが現れたときの対処法について紹介しました。ストーカーは、ある日突然職場に現れることがあります。そんなときには、今回紹介した対処法を実践して、ストーカーを上手く退けて下さい。

ストーカー対策と調査の料金・費用相場

1日あたりの相場 費用総額の相場
ストーカー対策と調査 12.3万円 80万円

※実際に探偵ちゃんで紹介した探偵事務所に依頼した人の事例を元に算出しています。