ストーカーが職場に現れたときの事例と4つの対処法
職場にストーカーが現れると想像を絶する怖さがあるでしょう。ストーカーが職場をつきとめて、会社に押しかけてくるようなケースがあります。もし、ストーカーが職場に現れた場合は、冷静に対処することが大切です。そこで、ストーカーが会社にまで現れたときの具体的な対処法について紹介します。
職場に現れるストーカー事例
職場にストーカーが現れるケースは珍しくありません。具体的にどういった事例があるのか紹介致します。
職場の付近で待ち伏せしている
ストーカーが職場の付近であなたが現れるのを待ち伏せしていることがあります。物陰から職場のあるオフィスビルの入り口をずっと見張っているケースなどです。
この場合、職場から出てきたところで話しかけてきたり、自宅まで後をつけたりすることがあります。ターゲットがオフィスビルから出てくるまで何時間も待っていることもあるでしょう。
単にストーカーから監視されているだけだと、しばらく気がつかないケースがあります。直接、ストーカーからアプローチされることがないと、被害にあっていることに気づけず、対応が遅れてしまいます。少しでも怪しい人物を職場付近で見かけたら、警戒が必要です。
職場に押しかけてくる
職場付近で待ち伏せするだけではおさまらず、職場にまで押しかけてくるストーカーがいます。
セキュリティの甘いオフィスの場合、不審な来客者の訪問を簡単に許してしまうこともあります。また、スーツを着るなど身なりを整えたストーカーが、ビジネス目的の訪問だと装って職場に押しかけてくるケースもあります。
職場に押しかけたストーカーは、愛の告白をしたり、いつも監視していることを伝えてきたりします。高価なプレゼントを持参して渡そうとするケースもあります。
職場に電話をかける・メールを送ってくる
どこからか職場の連絡先を手に入れて、頻繁に電話をかけてきたり、メールを送ってきたりするケースもあります。職場に電話がかかってくれば、よほど怪しい言動をしていない限りは、取り次がれるものです。社内メールがネット上で公開されている場合もあり、そこにストーカーがメールを送ってくるケースもあります。
ストーカーから職場に物が送られる
ストーカーは自分の好意を伝えるためにプレゼントを送ることがよくあります。職場にストーカーからプレゼントが届けられることは珍しくありません。アクセサリーや指輪など高価なプレゼントの場合もあれば、花束が送られてくることもあるでしょう。
あるいは、汚物や動物の死体のように迷惑なものを送りつけてくるケースもあります。ストーカーのなかには、ターゲットに不快感や嫌悪感を与えることを目的に行動している者もいるのです。
ストーカーに職場がバレる理由
ストーカーが職場に現れると驚いてしまうでしょう。どうして自分の職場がバレてしまったのか不思議に思うかもしれません。ストーカーが職場を特定できた理由について説明致します。
本人のSNSの書きこみ・画像などから特定される
SNSの書きこみや画像などから職場を特定できるケースがあります。
たとえば、昼休みにオフィスの近くのお店で昼食をとったことをSNSで報告すれば、そこから特定される可能性があります。社員証などが画像のなかに入りこんでしまえば、すぐに特定されるでしょう。
最近は、インスタなどで頻繁に画像をアップしている人が多いです。職場のビルから見える風景を撮影した写真であっても、そこからどのビルの何階にある部屋から撮影されたものか、特定することは不可能ではありません。
職場を推測されるような情報をSNS上でみだりに公開しないように注意しましょう。
尾行される
通勤しているときに尾行されてしまい、職場がバレてしまうケースがあります。尾行に気がつかなければ、職場だけではなく自宅やお気に入りのお店など、自分の普段の行動範囲にある場所はすべてストーカーに知られてしまいます。
よほど注意していないと尾行には気がつかないものです。また、仮に尾行されたことに気がついたとしても、ストーカーはしつこく後をつけてくるため、振り切れないことが多いでしょう。
職場のサイトやSNSなどから特定される
たとえば、職場のサイトに従業員の個人名と画像が掲載されているようなケースがあります。ストーカーに本名が知られていると、そこから職場のサイトに行き着いて、勤め先が特定されてしまうことがあります。
SNSで社員が紹介されたり、社内イベントの様子が写真として掲載されていたりすることもあります。本人が個人情報に気を使っていたとしても、勤め先が個人情報を守ることに無頓着だと、ストーカーの被害にあいやすくなるため注意しましょう。
職場にストーカーが現れたときの具体的な4つの対処法
ストーカーが職場に現れてしまったときには、適切な対処をすることでトラブルを最小限に抑えることができます。どういった対処法があるのか紹介致します。
防犯ブザーを携帯しておく
職場の近くでストーカーと出くわすケースがあります。この場合、ストーカーに突然襲われてしまうこともあります。そんなときのために、防犯ブザーを常に携帯しておくことは大切です。少しでもストーカーが怪しい素振りを見せたときには、躊躇なく防犯ブザーを鳴らしましょう。
また、防犯ブザーの基本的な使い方を理解しておくことも重要です。せっかく防犯ブザーを持っていても、使い方が分からないと必要な場面で使えなくなります。外を出歩くときには、防犯ブザーを常にポケットに入れておくか、握っておきましょう。電池式のものだと、電池切れで使えなくなる可能性があるため、定期的に電池を入れ替えておくことも忘れてはいけません。
職場の上司に相談する
本来、会社は従業員の安全を守ることが役割であり義務とされています。そのため、従業員がストーカーの被害にあっている場合、真剣に対処することが求められます。まともな会社であれば、職場の上司に相談してみると、ストーカーへの対処法を一緒に考えてくれるかもしれません。
たとえば、ストーカーとされる人物が来訪しても出入り禁止にすることができます。電話がかかってきても、取次をしないように頼むことも可能です。出退勤の時間に配慮してもらえる可能性もあります。
ただし、信頼できる上司に相談しないと逆効果となることもあるでしょう。まともに取り合ってもらえない可能性があることも理解しましょう。
ストーカーからの要求にはっきりと拒否をする
職場に現れたストーカーと直接話をする機会があるかもしれません。そのときには、ストーカーに遠慮する必要はありません。少しも譲歩するべきではなく、相手からの要求に対してはっきりと拒否することが大切です。ストーカーを拒絶しているという意思を強く示さないと、ストーカーに勘違いされてしまう可能性があります。相手に少しも好意を持っていないことをアピールしましょう。
ただし、相手が逆上しないよう、伝え方には注意が必要です。
警察に相談する
さまざまな対処法を試してもストーカーの被害を避けられない場合には、警察に相談することをおすすめします。警察であれば、多くのストーカーに対処してきた実績とノウハウがあり、有効な解決策を教えてくれます。相談の際には自分がストーカーの被害を受けていることを客観的に示すことが大切です。たとえば、ストーカーから送られた手紙や会話を録音したものなどです。
ただし、警察は事件性がなければ、あまり大きな動きができません。逆にいえば、少しでも事件性があると判断されれば、警察はすぐに行動してくれます。たとえば、脅迫に該当する言葉を受けたり、メールを送られたりした場合です。あるいは、ストーカーに強い言葉で誹謗中傷される、手を引っ張って連れ去られそうになるなどのケースも、警察に相談するとすぐに対処してもらえるでしょう。
まとめ
職場にストーカーが現れたときの対処法について紹介しました。ストーカーは、ある日突然職場に現れることがあります。そんなときには、今回紹介した対処法を実践して、ストーカーを上手く退けて下さい。