SNSでのストーカー事例と被害に遭ったときの5つの対処法
最近は、従来とは違った手口のストーカーが増えていて、悩まされている人が大勢います。そのひとつがSNSストーカーです。メールやTwitter、インスタなどで被害にあっている人が増えています。
そこで、今回はSNSストーカーについて、どういった事例があるのか、どのような対処法があるのかを詳しくご紹介します。
SNSストーカーの事例
SNSストーカーには、いろいろなパターンが存在します。どういった事例があるのか知っておくと、実際に被害を受けたときに冷静に対処できるでしょう。それでは、SNSストーカーの事例を細かく紹介します。
面識のない相手からメッセージが頻繁に送られる
SNSには、いろいろなサービスが存在していて、そのなかには面識のない相手にも気軽にメッセージを送れるものがあります。このタイプのSNSをやっていると、面識のない人がストーカーとしてつきまとってくるケースがあります。
知り合ったことのない、顔や素性がわからないような相手から頻繁にメッセージが送られてくるのは、迷惑であり、恐怖も感じるでしょう。この場合、相手には悪気がなく、おもしろ半分、そして、やり取りを通してあなたに好意を懐き、メッセージを送っているというケースです。
知り合いからしつこくメッセージが送られる
知り合いがSNS上でストーカー行為をしてくるというケースもあります。知り合いからしつこくメッセージが送られてきて迷惑している人は少なくありません。
たとえ、メッセージの内容が他愛のないものだったとしても、頻繁に送られてくるならば、迷惑であり、それは、つきまといになり、ストーカー行為といえるものです。なかには、デートの誘いをしてきたり、ラブレターのようなメッセージを送ってきたりすることもあります。
いやがらせのメッセージや画像などが送られる
SNSストーカーは、好意的なメッセージを送ってくるだけではなく、ときには嫌がらせのようなメッセージや画像などを送ってくるケースもあります。
誹謗中傷や性的な内容、あるいは脅迫的な文章をメッセージとして送ってくるため、被害にあってしまうと精神的に大きなストレスとなるでしょう。卑猥な画像やグロテスクな画像などが送られてくることもあります。
個人情報を割り出そうとする
SNSストーカーは、SNS上だけのことだから、直接的な被害を受けないといって、安心してはいけません。なかには、SNS上のメッセージや画像などから個人情報を割り出してくるストーカーもいます。
たとえば、通っている学校やバイト先などが推測されてしまい、待ち伏せされるケースもあるのです。実際に、SNS上に掲載されている画像から個人情報が特定されてストーカー被害にあった人はたくさんいます。
SNSストーカーを放置しておくと被害が大きくなる可能性も
SNSストーカーは、直接的な被害がないから放置してもよいと考える人がいるかもしれません。しかし、放置すると大変な被害を受けてしまう可能性があります。SNSストーカーを放置すると、どのような結果になってしまうのか説明しましょう。
個人情報を暴露されてしまう
SNSストーカーは、SNS上の書きこみや画像、動画などから個人情報を集めようとするケースがあります。元々、知り合いの場合には、すでにさまざまな個人情報を入手していることも多いでしょう。そういった個人情報をSNS上で暴露するというケースがあります。SNS上のアカウントと個人情報が関連づけられてしまい、直接的な被害にまで発展する危険性があるのです。
本人の知らないところで、個人情報が暴露されることもあります。たとえば、ネット掲示板にSNSのアカウントと個人情報が書きこまれてしまい、そのことに当人は気がついていないというケースです。気がついたときには、ネット上に自分の個人情報が拡散していて、対処しきれないケースもあります。
住所などが割り出されて物理的なストーカー被害にあう
SNS上の書きこみなどから住所などを割り出されてしまうと、SNSストーカーが物理的なストーカーに発展することがあります。この場合は、実際に自宅周辺や学校、職場などにストーカーが待ち伏せする、手紙やプレゼントなどを送られる、いやがらせされるといった被害が生じる可能性があります。
アカウントを乗っ取られてなりすましの被害にあう
SNSストーカーを受けると、アカウントのパスワードを特定されて、なりすましの被害にあうケースがあります。たとえば、パスワードを個人情報に関連づけたものにしていると、個人情報が割り出されたことで、パスワードまで特定されてしまうことがあります。
未だに、パスワードを特定されやすい単純なものに設定している人が多いため、SNSストーカーによるなりすましの被害は多く発生しています。
SNSのアカウントでなりすまし被害が起きても、しばらく気がつかないケースも多いです。その結果、他人を罵倒するような書きこみをされたり、卑猥な画像や動画などをアップロートされたりするといった被害が生じます。なりすましのアカウントの行動や言動などが、本人のものとして受け取られることで、実害を受ける可能性があります。
SNSでのストーカー被害の5つの対処法
実際にSNSによるストーカー被害にあったならば、速やかに対処することが大切です。それでは、一体どのような対処法があるのか、具体的に紹介しましょう。
返信せずにブロックする
基本的にSNSストーカーからのメッセージには返信するべきではありません。返信してしまうと、好意があると受けとめられてしまいます。それでは、ますます多くのメッセージが届くようになります。
また、多くのSNSには、迷惑な行為をするアカウントをブロックする機能が備わっています。これを活用することによって、ストーカーからのメッセージをシャットアウトすることが可能です。ただし、ブロックしたとしても、別のアカウントを取得されると意味がありません。悪質なストーカーの場合は、ブロックしたとしても執拗につきまとってくるでしょう。
SNSでは、書きこみや画像などをすべてのアカウントに公開するか、友人のみに公開するか選べるものが多いです。ストーカーへの対策をしたいならば、特定の信頼できる人物にのみ公開する設定にしましょう。
メッセージなどは証拠として保管しておく
SNS上でストーカーから送られたメッセージなどは、二度と読みたくない、開きたくないという人が多いでしょう。しかし、それらの不快なメッセージは証拠として役に立ちます。
ひょっとしたら、将来的にSNSストーカーを訴える場面が出てくるかもしれません。また、運営元や警察などに通報する際には、ストーカーをされていたという証拠を示す必要があります。
SNSストーカーに対処するためには、悪質な行為を受けたという証拠が非常に重要です。メッセージなどは消さずに保管しておきましょう。日付などのデータも残しておくと証拠能力が高まります。
SNSの運営元に通報する
あまりにも酷いSNSストーカーに対しては運営元に通報するという手段があります。そうすれば、ストーカーのアカウントを削除してくれるかもしれません。ただし、SNSストーカーへの対応を真剣にしてくれないケースもあります。通報しても放置されてしまうケースもあるため、あまり大きな期待をしないでおきましょう。
警察に相談して指示に従う
SNSストーカーによって実害を受けているならば、警察に相談しましょう。
最近はストーカーの被害が増えていて、警察は真剣に対処してくれるようになりました。ストーカー関連の専門窓口を用意しているところもあります。警察に相談すれば、どのような対処をするべきか、具体的な指示を出してくれるはずです。それにしたがっておけば、効果的な対処ができるでしょう。
ただし、警察は事件性が生じるまでは、大きく動くことができません。単にしつこくメッセージを送られてくる程度の被害だと、警察に相談してもアドバイスされるだけの対応で終わることもあります。
アカウントを消去する
SNSストーカーに個人情報が知られておらず、リアルな知り合いではないならば、アカウントを消去するのは効果的です。アカウントを消してしまえば、SNSストーカーはそれ以上ストーカー行為を続けることが不可能になります。しかし、せっかく取得したアカウントを消去するのは、辛い選択です。できれば避けたい選択肢であり、最終手段として考えておきましょう。
まとめ
今回はSNSストーカーによる被害の事例と対処法を紹介してきました。ストーカーによる被害は現実世界だけではなくSNS上でも増えています。SNSストーカーの被害を受けると、最初は戸惑ってしまい、どう対処すればいいかわからなくなるものです。そこで、今回紹介したことを参考にして、SNSストーカーに対処してみてはいかがでしょうか。