挨拶しない人の心理を理解してご近所トラブルを防ぐ!
挨拶する、挨拶しないでご近所トラブルに発展することがあります。あるアンケート結果では、ご近所トラブルの第一位は「騒音」で、第二位が「挨拶」でした。
自主的に挨拶するとお互いに気持ちよく、幼稚園や保育園だけでなく小学校でも「挨拶しましょう」と教育される私たち。しかし、ご近所づきあいをしていると、挨拶しない人もいます。挨拶しない人の心理はどういったものなのでしょうか。
相手の気持ちや心理を知ることで、相手が挨拶をしてこない、返してという怒りを抑えられるでしょう。挨拶しない人の心理をご紹介しているので、無用なご近所トラブルを防ぐためにご活用ください。
挨拶をがきっかけでご近所トラブルに発展することもある
小学校や中学校では、先生や大人に挨拶をするように教えられてきた人がほとんど。小学校では挨拶運動があるように、笑顔で挨拶をすると気持ちがいいものです。
しかし、大人で挨拶を無視する人がいます。近所の井戸端会議をしている主婦の人たちに挨拶をして無視をされると、最初の1回目は気づいていないのかと思います。しかし、2回目、3回目の無視が続くと、どうして挨拶しているのに返さないんだ、という怒りやイライラが募ってくるでしょう。その挨拶をきっかけに、関係が悪くなりご近所トラブルに発展することもあります。
挨拶しない人には2種類いる
挨拶しない人の心理を詳しく知る前に、挨拶しない人が2種類いる点を知っておきましょう。それぞれのタイプによって挨拶しない心理も変わってくるため、対応も変わってきます。
自分が接する人がどちらのタイプか見極めれば、より良いコミュニケーションができるでしょう。
- 自分からは挨拶しない人
- 挨拶されても挨拶を返さない人
自分からは挨拶しない人
自分から挨拶しない人は、挨拶自体が不要と考えていたり挨拶を無視されたりするのを不安に思っている可能性があります。
自分から挨拶しない人であれば、こちらから挨拶すれば返事が返ってくる場合も多いです。また、挨拶を続けていれば今後自分から挨拶する機会も増えるでしょう。
挨拶は大切なコミュニケーション方法のひとつですが、人によって考え方は異なります。このタイプは擦り合わせられるからこそ、諦めず挨拶してみるのがおすすめです。
挨拶されても挨拶を返さない人
こちらから挨拶しても、返事をしない人もいます。このタイプは、挨拶されたのに気付いていないかコミュニケーションをとりたくないと考えている可能性もあります。
気付いていないだけであれば、毎日無視されることはなくときどき返事が返ってくるでしょう。しかし、何度話しかけても返事がないのであれば、コミュニケーションをとりたくないと考えるのがおすすめです。
挨拶しても無視されるのは、誰でも気分の良いものではありません。挨拶を強要するのではなく、程よい距離をとるとお互いがストレスなく過ごせるでしょう。
挨拶しない人の心理をご紹介
挨拶をするように教えられてきた人にとっては、お互い良好な関係を築いていく上で、挨拶は基本だと思っている方が大半だと思います。
ただ、中には挨拶をしない人がいるのは確かです。ではなぜ、挨拶しないのか、挨拶しない人にも考えや心理があるので、それらをご紹介します。
相手の気持ちを知ることで、挨拶を無視された時の怒りや落胆の気持ちを少しは軽減できるでしょう。
心理1.コミュニケーションを取りたくない
ご近所同士でも挨拶をしたくない人には、コミュニケーションを取りたくない人が多いです。
例えば、
- 深いご近所づきあいを望んでいない
- 過去に深いコミュニケーションで嫌な気分になった
- 詮索されるのがイヤ
- 干渉されるのがイヤ
などの理由で、コミュニケーションを取りたくない場合があるほか、現代ではコミュニケーションを取ることで、不審者と間違われたりするケースもあるため、挨拶されても無視することがあります。
心理2.接点がないため挨拶不要と思っている人
挨拶不要と考えている人には、現在もそしてこれからも接点がないと思っているため、挨拶不要と感じている人もいます。
- 子供がいる家庭といない家庭同士
- 子供がいる家庭でも仲良くないため挨拶不要と感じている
- 深く話したことがないため挨拶不要と思っている
子供がいる家庭で、お互い仲がいいと挨拶する機会も増えます。ただ、子供がいる家庭といない家庭同士だと、接点があまりなく、知り合いなのか知り合いじゃないのかはっきりとわからないこともあります。
接点がないと挨拶不要と感じてしまうこともあり、知り合い同士じゃないので挨拶しないこともあります。
心理3.相手が嫌いだから挨拶しない人
大人げないとは思うものの、相手が嫌いだから挨拶しない人もいます。
どうしても嫌いだと、以下のような対応になってしまうでしょう。
- 挨拶したくない気持ちが強くなる
- 声も小さくなる
- 返答を求めない
挨拶の仕方も、笑顔が出なくなってしまいます。
できれば関わりを持ちたくないと相手が考えていると、挨拶をスルーされてしまう原因になります。
心理4.挨拶を無視されるかもしれないと思っている人
挨拶は、基本的に知っている人同士で行います。山にハイキングに行くと知らない人同士でも挨拶はしますが、マンションや住宅街に住んでいるとご近所同士、知りあい同士だからこそ挨拶するケースがほとんどです。
挨拶をする基準の線引きは難しく相手に挨拶を無視されるかもしれないと考えていると、挨拶しにくくなってしまいます。
- 本当に知りあいかどうかわからない
- 顔は見たことがあるような気がするけれど、深くは知らない
- 井戸端会議をしていて挨拶しても相手から無視されそう
こんな時には挨拶をしなくてもいいかと思われ、お互いが挨拶しない結果になります。
心理5.挨拶に嫌な思い出がある
もともとは挨拶する人でも、無視されたり嫌なことを言われりした経験がある人もいるでしょう。そのような経験がある人は、挨拶自体に嫌な思い出がありあまりかかわりのない人に挨拶したいとは思わないかもしれません。
自分から挨拶したときに嫌な経験がある人は、挨拶すれば返してくれる可能性があります。相手から挨拶されなくても、こちらから声をかけるとコミュニケーションがとれるでしょう。
心理6.イライラして挨拶する余裕がない
朝は急いでいるためトラブルも起きやすく、イライラしている人も少なくありません。仕事やプライベートでトラブルが重なっていると、すれ違った人に挨拶する心の余裕がない可能性があります。
考え事をしていると、声をかけられても気付かない人は多いです。イライラしていれば、周囲に気を配れず普段よりも気付きづらくなります。挨拶しても無視されたのではなく、イライラして気付いていない可能性を考えましょう。
心理7.挨拶を恥ずかしいと思っている
人によっては、普段会話しない人に挨拶する行為が恥ずかしいと思っているかもしれません。慣れない人と話すことに緊張してしまい、自分から声を出せないのです。
このようなタイプの人の場合、挨拶できないことを気にしている可能性もあります。こちらから声をかけていけばコミュニケーションがとれるケースも多いでしょう。少しずつ挨拶を重ねて関係性を築けば、次第にあちらからも挨拶してくれるようになるでしょう。
挨拶を返さない人は割り切って次回からは会釈程度に
挨拶を返さない人に、自分から声をかけ続けるのは気持ち的にもつらい人が多いでしょう。声をかけても返事がない場合は、割り切って次回から会釈程度にしておくのがおすすめです。
完全無視してしまうと、地域で生活しずらくなったり顔を合わせることがストレスに感じるようになってしまいます。険悪なムードを醸し出すこともなく、挨拶することも大げさな場合は、会釈だけにすることをおすすめします。好意的な意思を示すことができます。
子供に対して行き過ぎた挨拶は条例違反になる地域もある
ご近所同士でも、知らない人もいます。極端な例ですが、大人が子供に世間話をしようとするだけで不審者と間違われることもあります。
大阪府では「声掛け規制」と呼ばれる制度が実施されていて、「甘言を用いて惑わす又は欺く」「虚言を用いて、惑わす又は欺く」「義務のない行為の要求」などの「不安を与える行為」を行うと条例違反になります。
そのため、むやみに声掛けをして不審者と思われるより、あえてコミュニケーションを取らず、人間関係を浅く保つことがいいと感じている人もいます。
挨拶しないと決めたマンションの例
あるマンションでは、挨拶をしたけれど無視されることが多かったため、挨拶はしないと統一したマンションもあります。
共用廊下やエレベーターで挨拶をしても、Aさんは挨拶してくれてBさんは挨拶してくれないなど差があり、モヤモヤする気持ちが発生するためです。こういった例は新しく、「挨拶をしないと管理組合で決めたマンション」とニュースにもなりました。
まとめ
挨拶されたら返事をして、挨拶しない人に対しては、しつこく挨拶を強要しないのが現在の常識といえます。
住んでいる地域によっても挨拶ルールが違い、引越しをするなどしてルールに戸惑うこともあるかもしれませんが、挨拶しない人にも心理があります。挨拶しない人の心理を理解することで適度な付き合いを行うことが、ご近所トラブル回避につながるでしょう。