住宅でのバーベキューはご近所トラブルの元!?

住宅密集地

ご近所トラブルで増加中なのが、マイホームを購入して新築の家の庭やマンションのベランダでバーベキューをしたことによる苦情です。

煙を火事と間違われて警察に通報されるほか、酔っぱらった大人による騒音被害もあり、節度をわきまえて行わないと住宅街で迷惑をかけて赤っ恥になってしまうことも……。そもそも、庭やベランダでバーベキューを行うことへの許容度も人によって違います。

ご近所トラブルの原因になるバーベキューは、なぜ敬遠されるのでしょうか。

住宅街でのバーベキューは迷惑がられている可能性

アウトドアが流行しつつあり、自宅感覚でくつろげるグランピングができるキャンプ場や、手ぶらで訪れることができるバーベキュー場も増えてきています。テレビでも、グランピングとベランダをかけ合わせた「ベランピング」なる造語が提案されています。

小さい子供を育てているとキャンプに行くことが難しく、自宅の庭やベランダでバーベキューができるなら手軽でいいと感じます。また、海外では週末に自宅の庭でバーベキューをする家庭も多いです。マイホームの庭やベランダでバーベキューをすることが夢だった人もいることでしょう。

ただ、庭やベランダでのバーベキューは、行為自身が隣や近所から迷惑だと感じられている可能性があります。

ご近所の住民はバーベキューを迷惑だと思っていることを知る

掲示板やSNSで見かけるのは、住宅街でのバーベキューは迷惑だと考えている人が多いです。

広大な敷地の家や、隣まで歩いてかなりの時間がかかる家はともかく、狭小住宅や住宅密集地が増えてきているため、屋外でのバーベキューは音、においなどで隣近所に迷惑を与えると考える人もいます。

事前に連絡をしてほしいと考えるほか、窓を閉めていても外でバーベキューをすると臭いが室内に入ってくるためやっぱりやめてほしい、非常識と感じる人もいます。こればかりは感じ方や地域性もあり、近隣住民がバーベキューをする頻度もあります。どのくらいまでなら我慢ができるか人によって違います。

住宅街ではバーベキューの被害にガマンしている人もいますが、度を越した被害があり、受忍限度を超えそうなら苦情や通報も考えないといけません。

海外だと広い庭でバーベキューでもてなすこともありますが、日本では別荘やバーベキュー場で行うことがまだまだ多く、住宅街の場合は周囲の家に迷惑になってまで強行して行うことがいいのかどうかよく考える必要があるでしょう。

住宅街でのバーベキューは法律で違法?違法じゃない?

では、住宅街でバーベキューをする時、法的に問題はあるのでしょうか。

結論から言うと、住宅街でのバーベキューは、自分の敷地内だと特別な許可は必要ありません。ただし、狭小住宅も多い現在、バーベキューを行いたい場合は周辺住民に配慮して行わなくてはいけません。

バーベキューを行ったことにより周辺住民が精神的な被害があると、法的な訴えにより損害賠償責任があるケースもあります。

基準は受忍限度と呼ばれる我慢できるレベルを超えるかどうかです。

  • 被害の性質や健康被害
  • バーベキューの程度(騒音がひどい、時間帯、頻度や継続性)
  • 回避可能性(クレームに対しての対応、配慮)

特別な許可は不要なものの、騒音や煙、においの被害がある時のほか、バーベキューをしている人が注意されているのにやめない、夜中でも騒ぐ、頻度が多いなど、耐えられないと考える条件を満たすと民事上の不法行為責任がある可能性も避けられません。

受忍限度を超えているかは騒音50デジベルを越えているかが基準目安になります。また、マンションの場合は、ベランダでバーベキューが許されているかは規約を確認しましょう。場合によってはベランダは許容されていないマンションでも、共用施設でバーベキュー場があるマンションもあります。

ご近所トラブルのバーベキューが迷惑な理由

ご近所トラブルとしてバーベキューが迷惑な理由がいくつかあります。

  • 洗濯物ににおいがつく
  • 火を使うので火事になるのではと不安に思う
  • 煙が漂うことに嫌悪感がある
  • 酔っぱらう大人の騒ぎ声が迷惑と感じる
  • 子供も一緒に夜まで騒ぐ

ただ、頻繁ではない限り、事前に告知をして行うバーベキューは許せるといった意見もあります。地域性で、庭バーベキューが盛んな地域もあります。

直接的なにおいによって、洗濯物ができないから迷惑だと感じる人も多いですが、それ以外の二次被害、酔っ払って騒いでいる大人や子供の声が気になる人も多いのが現実です。

住宅街のバーベキューで起こる二次被害

勤務体系もさまざまになってきた現代、平日が休日の人、夜勤の人も多くなり、住宅街でのバーベキューをすることで、自分の家で静かに過ごしたい人との意見差があるため解決しにくい問題です。

大人自身が酔っ払って住宅街で騒ぐことで、周囲に迷惑をかけてしまうケースが多く、子供たちの面倒も見ていないため道路で大騒ぎすると、住宅街の周辺住民に迷惑をかけてしまうことがあります。

マイホームを建てた直後に記念に1度程度のバーベキューではなく、やりたい人にとっては週末は毎回バーベキューを実施し、雨の日もカーポートを利用したり、夏は屋外で流しそうめんやすいか割をしている家庭もTwitterなどのSNSでは見られます。バーベキューの煙だけでなく、二次被害もあることに住宅街バーベキューの問題があります。

住宅でバーベキューをしたい人はこうしよう!

マイホームを購入して住宅街バーベキューをしたい場合、どうしたらいいのでしょうか。

対策1、マンションのバーベキュー施設を借りる!

マンションによっては共有施設としてバーベキューができる施設を併設している場合があります。最初からバーベキューを目的にしている施設なら、行っても文句は言われません。また、パーティールームがあり、その中にホットプレートを持ち込んでバーベキューを行うこともできます。

ベランダやバルコニーで多数の人を呼んで行うことで苦情が出るので、騒いでも大丈夫な施設でやるのが安全です。

対策2、大型公園でバーベキュー

住宅街でのバーベキュー反対派の人で多いのが、住んでいる庭でバーベキューをするよりも、いつもとは違う場所でバーベキューを行った方が楽しいだろうということ。大型公園には、予約をしたら借りられるバーベキュー場もあります。

費用はかかりますが、炭や材料なども用意しておいてくれ、手ぶらでバーベキューができる大型公園もあります。

対策3、旅行時にバーベキュー

バーベキューの醍醐味としては、浜辺で海を見ながら、別荘やロッジで山に囲まれて行うことで、自然と触れ合うのがメリットです。旅行をした時に、バーベキュー場がある宿泊施設で行うのは格別。普段とは違う環境の中で、土地の名産品を食べてリフレッシュすることができます。

住宅で行うバーベキューに誘われた人の本音

自宅で行うバーベキューに誘われた人はどう思っているのでしょうか?

誘われた人の口コミを見ていると、

"新築祝いで一度やったけれど駐車場のスペースでバーベキューはショボい。”
"毎週のように誘われるけれど飽きてきた……。"
"旅行先でやるのとは雰囲気が違っているのであんまり。"
"騒ぎすぎてご近所の人から警察を呼ばれてしまった。"
"正直、バーベキューに誘われても行きたくない。"

など、人によっては仕方なく参加している人もいます。広い敷地があって楽しむバーベキューならいいですが、駐車場スペースをあけて行うバーベキューだと、近隣の人が道路を歩いていたり、自動車が通過するのが見えて、バーベキューに集中できない人もいました。

長く住むならバーベキューは避けておくのが無難!?

マイホームを購入して、バーベキューをやりたい気持ちはわかりますが、騒いで警察を呼ばれたり、火事だと勘違いされたりするケースもあり、Twitterなどのつぶやきを見ていると評判がよくない住宅街でのバーベキュー。

自宅の庭で行うのは自由ではあるものの、煙の被害、大人が酔っ払って騒ぐ、子供が道路で遊ぶなどマナー違反の行為も目につき、悪いウワサを立てられないようにするなら、旅行中や大型公園、バーベキュー場を借り切って行うのが無難なようです。広い庭があり、周辺住民に許可を得てやる分にはいいものの、狭小住宅が多い現在、庭でのバーベキューは避けておいた方が無難かもしれません。

ご近所トラブル・嫌がらせ調査と対策の料金・費用相場

※実際に探偵ちゃんで紹介した探偵事務所に依頼した人の事例を元に算出しています。

ご近所トラブル・嫌がらせ調査と対策の1日あたりの相場:

約4.8万円