おすそ分けでご近所トラブル?迷惑にならないためのマナーや注意点

おすそ分けの大根

おすそ分けは親しい人やご近所さんとの円滑なコミュニケーションをとったり、家庭で食べきれないもらいものを配ったりする手段として用いられています。しかし、おすそ分けをするものや伝え方などによって、人間関係を悪化させたりご近所トラブルに発展してしまったりする場合もあります。

また、おすそ分けをもらった側の対応次第でもトラブルになるケースもあります。

おすそ分けでご近所トラブルにならないためにも、おすそ分けをする際やもらった時のマナーや注意点を確認しておきましょう。

おすそ分けをもらった人が思うこと

良かれと思っておすそ分けをする。しかし、おすそ分けをもらった人は、ポジティブな反応だけではありません。

では、実際にどういうことを思っているのでしょうか。もらった人が思うことをご紹介します。

有難い、うれしい

おすそ分けしてもらったものが、好物だったり日常生活に生かせる物だった場合は、ほとんどの人がおすそ分けしてくれた人に対して、「有難い」「うれしい」と感じるものです。

ものをもらうことだけでなく、相手の心遣いが感じられて心も温かくなるでしょう。

要らないものをもらって困る

おすそ分けをもらったすべての人が感謝の気持ちを抱くとは限りません。特に、要らないものをもらったときは、処分に困ってしまうものです。

要らないものだった場合でも、ご近所付き合いを悪化させないため、我慢して受け取っているケースがほとんどでしょう。

親しくない人から物をもらいたくない

親しくない人からは物をもらいたくないと感じる人も少なくありません。「親しくないのにおすそ分けしてきたのはなぜだろう?」と、素直に喜べない人もいるでしょう。特に、おすそ分けでもらったものが手料理だと、よく知らない人が素手で触ったものを口にするのは抵抗感があるものです。

お礼やお返しが面倒

おすそ分けをもらうと、お礼やお返しが面倒と感じる人もいます。人から物をもらったら、お礼やお返しをするのが礼儀という考えから、おすそ分けをもらうことにネガティブなイメージを持っている人もいます。

ご近所におすそ分けしてトラブルが起こる原因

おすそ分けを拒否する女性

ご紹介したように、おすそ分けをもらった側は、ポジティブな反応以外にもネガティブな感情を抱く場合もあります。

おすそ分けは、そんなネガティブな感情になっているご近所と、ときに、ご近所トラブルを引き起こす原因になる場合があります。

また、もらった側、あげた側、両方の価値観が異なると、ご近所トラブルの元になります。

ご近所トラブルを回避するためにも、おすそ分けでご近所トラブルになる原因をご紹介するので、参考にしてください。

おすそ分けしたのに、お返しがない

おすそ分けをする人によっては、「おすそ分けをしたのだから、お返しするのが礼儀」と考えているため、お返しがないことに腹を立てる人も少なくありません。一方で、もらった側の人は「そのうちお返ししよう」や「一方的に持ってきたのだから、お返しは必要ない」と考える人もいます。

おすそ分けした人ともらった人の価値観が異なるため、ご近所トラブルに発展してしまうのでしょう。

おすそ分けしたのに、断られた

おすそ分けを断ることで、ご近所トラブルに発展してしまう場合があります。おすそ分けをする側は相手に良かれと思っておすそ分けをしているものです。しかし、断られたことで拒絶されたと感じてしまいます。

おすそ分けを長く続けてきた人にとっては、相手がご近所付き合いをするつもりがないのだと思い込んでしまう人もいるでしょう。

おすそ分けの頻度が多く面倒

おすそ分けをする頻度が多すぎるのも困りものです。見返りを求めず、相手に喜んでもらえることがうれしくておすそ分けをする人もいますが、もらった側からすればおすそ分けをもらう度にお礼やお返しをしないといけないと考えるため、おすそ分けを迷惑に感じてしまうのでしょう。

おすそ分けが手料理のもので要らない

料理に自信がある人は手料理をおすそ分けするケースが少なくありません。親しい人の手料理であれば安心して食べられますが、親しくない人の手料理は口にするのは抵抗があるものです。

また、手料理は衛生上、おすそ分けの当日や翌日中には食べきらないといけないため、処分に困ってしまいます。味の好みや苦手な食べ物は人それぞれ異なるため、手料理は相手に迷惑になる場合があるのです。

ご近所におすそ分けする際のマナーや注意点

では、ご近所におすそ分けをするときには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

ここでは、ご近所におすそ分けする際のマナーや注意点をご紹介します。

相手にいる、いらないを確認する

相手に迷惑にならないためにも、差し上げる前に、おすそ分けしたいものをいる、いらないを相手に確認するとよいでしょう。

良かれと思っておすそ分けをしても、相手に迷惑になる場合があります。好意でおすそ分けしたのに相手の迷惑になってしまえば、元も子もありません。相手が欲しいと思うものをおすそ分けすれば、ご近所トラブルの原因を作らずに済みます。

賞味期限が近いものや鮮度が落ちたものは避ける

おすそ分けする際は、賞味期限が近いものや鮮度が落ちたものは避けましょう。賞味期限が近いものをあげれば、相手は消費しきれず処分に困ってしまいます。また、鮮度が落ちたものをおすそ分けするのは失礼な行為にあたり、非常識だと思われてしまうでしょう。

相手が欲しいという場合を除き、賞味期限が近いものや鮮度が落ちるのが早いものは避けることをおすすめします。

下処理の仕方や調理法が分からないものはおすそ分けしない

さばいていない生魚や希少な珍味など、下処理の仕方や調理法が分からないものは、おすそ分けに選ばないようにしましょう。

相手が調理に精通している人なら問題はありませんが、そうでないのならおすそ分けが迷惑になる場合があります。どうしてもおすそ分けしたいのなら、下処理をして渡したり簡単な調理法を教えたりして渡す相手の手間を省く工夫をしましょう。

手渡しで届ける

おすそ分けをするときは必ず手渡しで届けましょう。

食べ物をおすそ分けする際は玄関先やポストに放置する行為は失礼にあたります。とくに、夏場など気温が高い時期は衛生面から考えてもおすすめできません。相手に「留守にしていたら玄関に置いておいて」と言われた場合でも、なるべく手渡しで届けるようにしましょう。

食べきれる量をおすそ分けする

おすそ分けするときには、相手が食べきれる量をあげましょう。おすそ分けする量は多い方が喜ばれると思われがちですが、食べきれない量のものをもらえば迷惑になる場合があります。

たとえば、一人暮らしの人に大量な野菜をあげても、一人で食べきれる量に限度があるでしょう。また、調理に少量しか使わないような食材を大量にあげても、処理に困ってしまいます。おすそ分けする相手が食べきれる量を考えて渡しましょう。

伝え方にも気を配る

おすそ分けするときの伝え方にも気を配りましょう。一般的に、「つまらないものですが」や「もらいものだけど余っちゃって…」と切り出す人も少なくありません。しかし、相手によっては「いらないものだからおすそ分けしてくれるのか」と誤解を招く恐れがあります。

そんなときは「頂き物ですが、とてもおいしかったから、もし良かったら食べてもらいたいと思って」というように、相手がもらってうれしいと思える伝え方を意識して渡しましょう。

手料理のものはなるべく渡さない

手料理のものはなるべく渡さないように注意しましょう。

人それぞれ好みの味があるため、料理が得意な人が作ったものだとしても相手が喜んでくれるとは限りません。また、手料理の場合、ご近所付き合いを考えると「おいしくない」「もういらない」と直接言いづらいため、ご近所トラブルに発展しやすいのです。相手に余計な気を遣わせないためにも、手料理の物は避けましょう。

交流のあるご近所におすそ分けする

おすそ分けをする相手ですが、なるべく仲のいいご近所にしましょう。

あまり交流の無いご近所さんや挨拶程度のご近所さんの場合、おすそ分けを事前にいるか要らないか伺っても、断りずらいため、要らなくても「ありがとうございます」と受け取ることでしょう。

本当は要らないのにご近所づきあいを考えて断らないことが多いでしょう。そうなると、ご近所トラブルの元になりかねません。

ですので、なるべく相手が断わりやすい関係性のご近所におすそ分けすることをおすすめします。

ご近所さんからのおすそ分けのお礼やお返しのマナー

次に、ご近所さんからのおすそ分けのお礼やお返しのマナーをご紹介します。

お礼として「おいしく頂きました」と感想を伝える

おすそ分けをもらっても、すぐにお返しをする必要はありません。ただし、食べ物をおすそ分けしてもらったときは、お礼として「おいしく頂きました」と一言だけでも感想を伝えましょう。感想を伝えるタイミングは、次にご近所さんと会ったときです。

もらいっぱなしにせず、お礼やお返しをする

おすそ分けをもらう側の礼儀として、もらいっぱなしにしないようにしましょう。ご近所さんは好意でおすそ分けをしているものの、お礼やお返しが一切ないと非常識だと思われてしまうかもしれません。

お返しできるタイミングがあれば、お返しをすると決めておくと良いでしょう。

旅行先のお土産やもらいものがたくさんあるときにお返しする

お返しをする場合、どのタイミングのときがベストなのか悩む人もいるのではないでしょうか。おすすめは、旅行先のお土産やもらいものがたくさんあるときです。旅行のお土産やもらいものなら、相手に「わざわざお返しを用意してくれたのかもしれない」と気を遣わせる心配がありません。

おすそ分けを、さりげなく次から要らないと意思表示するには?

おすそ分けしてもらえるのは有難いことですが、頻度が多かったり高価なものをもらったりすると、お返しが大変になるものです。とはいえ、失礼な断り方をしてしまえばご近所トラブルに発展しかねません。

ご近所トラブルを避けるためには、どのように要らないことを意思表示すれば済むのでしょうか。

おすそ分けはもう必要ないと断る方法としておすすめなのが、おすそ分けしてもらったものよりも高価なお返しをすぐに渡すことです。すぐに高価なものをお返しするのは、「おすそ分けや贈り物は結構ですよ」という意思をさりげなく伝えることができます。

勘のいい人であれば、やんわり断られたと気付いてくれるでしょう。意思が伝わるかどうか心配なときは、「今後はお気遣いなく」と一言添えておきましょう。

おすそ分けのマナーを守ってご近所トラブルを防ごう

おすそ分けは、ご近所さんと仲良くするためのきっかけになりますが、おすそ分けをするものや渡し方、伝え方一つで非常識な人だとレッテルを貼られてしまう可能性があります。最悪の場合、ご近所トラブルに発展することもあるでしょう。

上記でご紹介したおすそ分けのマナーや注意点を守り、おすそ分けが原因で起こるご近所トラブルを防ぎましょう。

ご近所トラブル・嫌がらせ調査と対策の料金・費用相場

1日あたりの相場 費用総額の相場
ご近所トラブル・嫌がらせ調査と対策 4.9万円 53.7万円

※実際に探偵ちゃんで紹介した探偵事務所に依頼した人の事例を元に算出しています。