自宅や近所の公園での花火はNG?夏の風物詩、花火はご近所トラブルの元

線香花火

日本の夏の風物詩といえば花火ですが、実は最近この花火がトラブルを引き起こす原因となっている事例が増えています。せっかくの夏の楽しみがご近所トラブルに発展してしまうのは避けたいもの。

この記事では、自宅で花火をする際に考えられるトラブルやトラブル回避策についてご紹介します。

自宅で花火をするのはOK?考えられる住宅トラブル

夏になると、各地で花火大会が開催されます。花火大会も良いけれど、自宅で気軽に楽しみたい!と思われる方もいらっしゃるでしょう。特にお子様がいるご家庭だと、夏といえば自宅花火は定番です。

ただ、実は花火が原因となって住宅トラブルを引き起こした事例は多くあります。では、自宅での花火で考えられるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?トラブルになる原因をご紹介します。

花火の音による騒音

花火の種類によっても音の大きさや種類はさまざまですが、遅い時間の花火の音は騒音と感じる方もいます。

住宅街で打ち上げ花火や爆竹のような急に大きな音がなる花火をすると、音がするたびに驚いてしまい、気が休まらないのは言うまでもありません。赤ちゃんがいるご家庭だと、花火の大きな音で寝付けない、夜泣きをしてしまいます。

また、犬をペットとして飼っているご家庭だと、花火の音に驚いで吠えはじめてしまい、それもまた騒音となってしまう…ということも考えられます。

花火を購入する際には、最低限どの程度の音がするものなのかについて確認する必要があるでしょう。

騒ぎ声による騒音

花火を楽しむ際に注意しなければいけないのが、花火そのものの音だけでなく花火を楽しむ際の話し声や笑い声など騒ぎ声です。

小さな声で話すくらいであれば特に問題となりませんが、夜10時や11時といった遅い時間に大声を出しながら、あるいは歌を歌いながらの花火は騒音となります。

夏の夜遅くに花火をするのは特別感があって楽しくなってしまうのも無理はありませんが、近隣の人からすると迷惑です。住宅街の場合、そういった騒ぎ声が原因となって休まらない、寝付けないといったことも…。

大きな声で騒いでいる声を『怖い』と感じる人もいることから、花火をしながらの騒ぎ声は騒音トラブルに発展する可能性が十分にあります。

ゴミトラブル

近年、花火で問題となっているのがゴミトラブルです。住宅地で花火をする場合、花火の入っていた袋、花火の燃えカス等は自身で持って帰るのが当然のマナーです。しかし、住宅地の公園で花火をする場合公園のゴミ箱に全て捨てて帰ったり、ゴミ箱がない場所でもそのまま放置して帰る…などゴミ問題につながります。

また、花火のゴミに限らず、お酒を飲んだり食べ物を口にしながら花火をする人もいるでしょう。その場合、酒や食材のゴミを残して帰る人も…。

住宅地で花火などのゴミが残されている場合、いつまでもゴミが散らかされたままにしておくわけにもいかず、『誰が片付けるのか』という問題になります。場合によっては、全く関係のない人が片付けなければいけないことになりかねません。誰しもが関係のないゴミを処分したいとは思いません。そのため、自宅の近くで花火をしてほしくないという人の声が多いのです。

花火の煙

花火といえば、火薬を使用しています。そのため、花火中に煙が発生します。煙を好まない方が多いことから、最近は「煙の出ない花火」も販売されていてとても人気があります。

楽しく花火をしている人たちだけでなく、住宅地で花火をした場合『煙が近くの家に流れて窓が開けられない』、『火薬のにおいが気になる』という声もあります。トラブルに発展するのは言うまでもありません。

住宅地で花火をした場合、花火の煙は思っている以上に流れていくことを意識する必要があります。

住宅地で花火をされて迷惑だと感じたときの対処法

もし、近隣のお宅や近所の公園などでの花火を迷惑と感じた場合には、どうすればよいのでしょうか?我慢することができる程度であれば問題ないのかもしれませんが、あまりにも苦痛に感じたり生活に支障が出るようでは何かしらの対処をしたいところ。

では、住宅地で迷惑花火が行われた場合の対処法について見てみましょう。

自身で注意する

隣のお宅での花火や、自宅から非常に近い道路や公園などの公共施設での花火を迷惑に感じた場合、もっとも手っ取り早いのが自身で注意するという方法です。

ただし、「花火をすることが迷惑」と感情的に伝えるのはNG!もめ事やトラブルに発展する可能性があります。

注意する際には、危険であることを伝えたり、花火の煙が充満するなど現状や迷惑と感じる理由について伝えることを意識しましょう。

警察に通報する

自身で注意することに抵抗がある場合、警察に通報して警察から伝えてもらうということも可能です。

住宅地の場合、顔見知りだと注意しづらかったり、その後の生活に影響が出ることを考えると第三者である警察官から注意してもらうのも一つの方法として考えましょう。

ちなみに、通報する場合の電話先は、110番通報ではなく、お住いの地域の所轄です。ホームページ等に掲載されているので確認の上電話をかけましょう。所轄から近くの交番に電話を繋いでくれるか、パトロール中の警官に連絡が入り、その足で駆けつけてくれる場合もあります。

話し合いの場を持つ

近所での花火を苦痛と感じる場合、トラブルに発展することなく相手にその旨を伝えるためには、話し合い場を設けることも一つの方法です。

その際には決して感情的にならず冷静な態度で伝えることがポイントです。

花火を行っている場所が自宅であったり、時間などの規則を守れば花火をすることができる場所である場合には、『花火をやめてください』と伝えるのではなく、時間や日時をあらかじめ連絡するようお願いしたり、花火後の処理などの取り決めを提案するなどお互いが深いに感じない工夫をしましょう。

自宅や近所の公園で花火をする場合の、近隣住宅への配慮の仕方

自宅や近所の公園で花火をする際には、トラブルを未然に防ぐためにも近隣住民への配慮が必要となります。

同じ花火をするとしても、配慮の有無によって周囲に与える印象は全く異なります。トラブルに発展するのはこの配慮の有無といっても良いほど。せっかく花火を楽しむのであれば、周囲への配慮を忘れず、気持ちよく楽しみましょう。

花火を行う日時をあらかじめ連絡しておく

花火をすることが決まっている場合には、日時についてあらかじめ連絡しておくのがベター。

この時間帯に花火をすることを最初から知っていれば、花火の煙が入らないように窓を閉めておいたり、子どもを寝かす時間帯をずらすなど対処することができます。

実際、花火を近所でされて不快に感じたことのある方の声には、『あらかじめ連絡しておいてほしかった』と言うものが多いことから、花火をする旨と迷惑をかけるかもしれないと一言あればトラブルを未然に防ぐことができると言えます。

安全面に注意する

花火をする際に、最も注意しなければいけないのが安全面です。火を扱うこともあり、一つ間違えれば火災や事故に発展することも考えられます。住宅地で花火をする以上、海や川以上の注意が必要です。

花火をする際には、必ず水の入ったバケツを用意し、水道の場所を確認するなど何かあってもすぐに火を消すことができる体制を整えておきましょう。

徹底的な後片付け

昨今問題となっているのが、花火後の後片付け問題です。ゴミトラブルでも前述しましたが、花火はもちろん花火中に飲み食いしたゴミについても責任をもって片付けるのがマナーです。

きちんと片付けたつもりでも、暗がりであまり見えず残っていることも…。住宅地で花火をした後は、きちんと後片付けをしたとしても明るくなってからもう一度確認するなど徹底的にゴミを残さないよう心がけましょう。

トラブルを防いで夏を楽しむ!花火を満喫~まとめ~

住宅地で行うとトラブルに発展する可能性のある花火ですが、きちんとルールさえ守れば『やってはいけない』ことではありません。

花火を楽しんでいる時間はもちろん、前後の時間についても近隣住民への配慮のもと、花火を満喫しましょう!

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