ピアノの音でご近所トラブルに発展!ピアノを弾く時に注意すること
ご近所トラブルで、騒音がアンケート結果1位のデータもあり、他人が発する音が気になる人は多いことがわかります。騒音の中でもピアノの音が気になる人もいます。
ただ、ピアノの習い事は東大生の多くが学んできたとも言われ、両手を使うので脳にもいいと考えられています。親の間で学ばせたい習い事の上位です。
もし、ピアノを弾きたいと思うのなら、騒音トラブルに発展しないように、どういったことに注意して弾けばいいのでしょうか。
ご近所トラブルの1位は騒音だった!
ご近所トラブルで、あるサイトがアンケート調査をしたところ、結果、1位は騒音でした。
近隣住民の騒音は、夜勤の人が近所にいる場合は、夜間だけでなく昼でも配慮しないといけません。静かに過ごしたい、眠りたいタイミングで騒音を発せられると気になります。
騒音でも、色々なものがあります。
- 電化製品の音:洗濯機や掃除機、エアコンの室外機や換気扇
- 住宅設備:排水音、扉の音
- 音響機器:テレビやピアノなどの楽器
- 行動:自動車やバイクのアイドリング、ペットの鳴き声
人によって気になる音は違い、その中でもピアノ音は殺人事件が起こったほどで、気になる人は耳につく音です。
過去にはピアノ騒音殺人事件も起こっている
ピアノ騒音でのご近所トラブルで、殺人事件も起こっています。
「ピアノ騒音殺人事件」は、1974年、神奈川県で起こった事件で直接的な原因はピアノの騒音でした。母子3人が殺された事件です。
事件に至るまでに、以下のようなことがありました。
- 子供がいて騒々しい
- 夫は日曜大工で工作音を出す
- うるさいと苦情を訴えていたものの相手にしない
- ピアノの音が毎日のようにするようになった
苦情を伝えても相手がやめなかったため、殺害を決意。子供2人と母親の計3人の命が失われました。
ピアノ練習の音で迷惑がかかっている例
ご近所トラブルでピアノ練習の音が迷惑と感じる例はどういったものがあるのでしょうか。騒音の基準は、環境省の「騒音に係る環境基準について」に書かれています。
住宅街では、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下の音量で過ごすよう決まっています。
ピアノに限らず楽器などを弾くことで迷惑がかかるのはもちろんですが、基準値内であっても以下のことで近隣に迷惑がかかっている可能性があります。
- 朝早くからピアノを弾く
- 休日にピアノを弾く
- 音が迷惑と注意しても弾き続ける
- 夜遅くまで弾く
- 窓を開けて弾く
ピアノを弾く家庭、弾かない家庭での感覚の差もありますが、上記の点を認識しておく必要はあるでしょう。
マンション・戸建で何時まで許可されるかは人によって我慢の基準が違う!
ピアノが騒音のご近所問題に発展しがちな理由は、ピアノを何時から何時まで弾いていいのか、はっきりとしたルールがないことも理由です。楽器を何時まで弾いていいか、音量はどのくらいにするべきか個人の感覚にゆだねられています。
インターネットアンケートでは、ピアノ練習を何時まで弾いていいのかに関して、
・19時
・20時
・21時
と個人によって我慢の基準が違うことがわかりました。
戸建でも自由に弾くのはマナー違反と考えられるように
ピアノの音が騒音として考えられているのは、最近の住宅事情も関係があります。敷地面積が狭い狭小住宅が増えてきたこと、平日休みや夜勤の人が増えてきたことにより、昼間でも戸建に住んでいても自由に弾くことはマナー違反と考えられるようになりました。
例えば、夜勤の家族がいると昼にピアノの練習音がすると眠れません。狭小住宅で寝室横が隣家のピアノ部屋だと、寝ている時に音がすると気になってしまうこともあります。病気で部屋にいる場合や、休日は家でゆったりしていたい場合、隣家がピアノ練習をしている時に窓を全開で弾いていると、昼の時間帯であってもイラつく場合もあります。
普段から良好な関係を築けていればご近所トラブルにはならないとはいえ、最近の住宅事情や夜勤などの生活スタイルによって、夜はもちろん、昼間のピアノ練習も周囲に配慮しなくてはいけないことがわかります。相手から注意を受けたら、対策を取るべきだということを認識しておきましょう。
ピアノを弾く時に注意すること
ご近所トラブルにならないため、ピアノを弾く時、注意すべきことはあるでしょうか。相手から配慮していると思われるだけで、トラブルを未然に防ぐこともできます。何があるか調べてみました。
弾く時間をなるべく隣近所の都合に合わせる
ご近所の生活スタイルがなんとなくわかるようなら、隣近所の都合に合わせるのもやさしさです。
- 夜勤の人が近所にいるなら昼も消音ペダルを使う
- 平日休みの人が近所にいるなら平日も配慮を
- 高齢者がいて寝たきりなら音にも配慮
- 赤ちゃんがいる家庭があるなら昼寝のことも考えて配慮する
気を使いすぎる必要はありませんが、ご近所の人が寝ているのに音で起こされたりするといいイメージを抱きません。ピアノ騒音で注意をされたなら、なおさら日々配慮して過ごすことが大切です。
窓は閉める
ピアノの音をはじめとして、楽器の音は振動音にも似て、案外と室外に響いてしまいます。
気持ちのいい日は窓を開けてピアノを弾きたい気持ちがありますが、狭小住宅だと、ピアノを置いた部屋の窓を開けると、隣家のリビングのすぐ近くのこともあります。
ご近所迷惑にならないためにも、窓は閉めてピアノを弾くのがマナーといえます。
消音ペダルを使う
ピアノには、消音ペダルと呼ばれるものがついています。それの、ペダル3本(一部2本)のうちの1本を使います。
・ダンパーペダル(右):弾く音を長く保てる
・マフラーペダル(真ん中):消音機能がついていて、消音ペダルやミュートペダルとも呼ばれます。
・ソフトペダル(左):弱音ペダルとも呼ばれ、音を小さくします。
真ん中のマフラーペダルを踏み演奏することで、音を小さくすることができます。耳に入る音も小さくなってしまうので、演奏していて満足感はなくなるものの、夜の演奏は消音ペダルを使って演奏することでご近所へ配慮ができます。
電子ピアノにする
アップライトやグランドピアノを使用している方は、2台目として電子ピアノを購入するということも選択肢のひとつです。
通常のピアノでは、音を消音ペダルで小さくすることもできますが、限界があるでしょう。電子ピアノは音量の強弱を自由にできることと、ヘッドホンを使えます。
ヘッドホンをして練習をすることで、音を外部へ漏らさないので、夜や早朝練習もすることができます。より音を消す効果を得たいのなら電子ピアノを使うといいでしょう。安いものだと3万円から4万円ほどで売っています。