住宅購入前の近隣調査の種類11個とトラブルに巻き込まれたときの対処法
生活していると少なからずつきまとう「ご近所トラブル」。
賃貸住宅に住んでいる場合は、管理会社に連絡したり、引っ越しで回避できなくもありません。しかし、持ち家に住んでいる場合はそういうわけにもいきません。
持ち家に住んでいる人たちはどんなご近所トラブルに巻き込まれているのでしょうか?そして、その時にとっている対策とは?
今回はこの辺りに焦点を当ててみました。
ご近所トラブル例10個
道路族
持ち家に面した道路で騒ぎ立てる「道路族」。若者が夜中に騒ぐケースもあり、頭がおかしくなりそうな住人も多いようです。
近所の井戸端会議がうるさいケースもよく見られます。子供が無邪気に騒ぐならまだしも、大人がこれをやるのは問題ですね。
おしゃべりに花を咲かせるのは悪いことではありませんが、ほどほどにしてもらいたいものです。
他には、自分の家の塀を車で当てられるなどのトラブルも多発しています。
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庭先でバーベキュー
持ち家に庭がある場合、庭で食事したくなる日もあるでしょう。無難な食事をするならまだ良いのですが、バーベキューされると困ってしまう!
バーベキューの煙が自分の家の方に流れてきて煙たくなったり、洗濯物に臭いがついたりします。
酔っ払って騒ぐケースもあるため、騒音トラブルにもなりかねない事態です。
私有地で遊ばれる
私有地で近所の子供が遊ぶケースもあります。子供嫌いな人からすると声でイライラするようです。
ボール遊びが原因で壁やガラスを壊されるケースもあります。子供が外で遊ぶのは悪いことではありません。問題なのは、マナーを教えない親でしょう。
家の間に何か置く
東京の空いてる土地が少ない地域だと、家同士が密接しているケースが多いです。
そうすると、家と家の間に物を置くor置かないで、トラブルになるケースがあります。臭うゴミを置かれた日には、たまりませんね...。
隣の子供が夜まで騒ぐ
子供が元気なのは良いことですが、夜遅くまで騒がれるのはさすがに迷惑です。特にマンションの場合だと、壁越しに聞こえてくるので迷惑度合いも大きくなります。
音楽をガンガンにかけるケースもあるようで、寝不足に悩まされる住人も多いんだとか。親のしつけが取られる問題です。
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タバコの煙
隣の住人が庭やベランダでタバコを吸うと煙が流れてきて、洗濯物に臭いがついてしまいます。
そうでなくても「煙くて嫌!」という住人も多いようです。出来れば、部屋の中で換気扇を回して吸ってもらいたいものです。
ペット問題
一軒家でワンちゃんを飼育しているケースは多いです。躾されているケースならトラブルにはなりにくいですが、されてないケースはトラブルの毒...。
吠えたり、噛みつかれたり、糞尿、多頭飼い、etc。トラブルは後を絶ちません。
犬以外だと、
- 鶏の鳴き声がうるさい
- 猫が敷地に入ってくる
- ペットを見に来た人が騒ぐ
などのトラブルも見られます。
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植物を荒らされる
子供が、ペットが、心無い隣人が、etc。自宅の植物を荒らされるケースがあるようです。
ガーデニングしている人にとって、迷惑極まりないことですね。覗き
隣接している家の住人がいつもこちらの家を覗いてくる...。こういうトラブルは珍しくありません。
堂々と覗き込む場合もあれば、カーテンの隙間から視線を送ってきたり、状況は様々です。敷地に入ってきて部屋やお風呂を覗かれる場合もあります。
路上駐車
家の目の前に車を停められて、車庫入れできない。このようなトラブルも結構見られます。隣人の知人が遊びに来ている場合や引越し、宅配、全くの赤の他人、ケースは様々です。
住宅購入前の近隣調査の種類11個
1.朝・昼と夜の顔を調査
家を購入しようとする場所、地域や学区の朝・昼と夜の顔を調査します。
朝や昼に見せる顔と、夜とでは大きく違う場合があります。朝や昼は明るい住宅街で安全だとしても、夜は街灯が少なく、思っていた以上に薄暗かったということがあります。また、人通りも明るいうちと夜とでは全く異なるので、暗いときに調査もしておきましょう。
他には、曜日別にチェックしておくことです。週末の夜にぞろぞろと不良の集団や不審な人物の集団が歩いているのを発見することもあるので、曜日ごとの朝昼と夜に調査をしておくことをおすすめします。
2.最寄りのコンビニを調査
近くにコンビニがあれば、全てのコンビニをチェックしてください。それも夕方から夜のコンビニをチェックしましょう。
コンビニは、若者がたむろしている場合があります。たむろしているのが不良かどうかも重要です。部活や学校帰りに制服でたむろしているぐらいならまだ許せる範囲かもしれませんが、不良だった場合、その近辺の治安が悪いことを想像できます。お子さんがいる場合、そのコンビニを利用させられるかという目線で調査をしてください。
3.引越しする場所、部屋の騒音を調査
既に購入しようと考えている家の両隣、マンションでは部屋の上や左右の騒音をチェックしておきましょう。騒音の種類は、足音、声、布団たたき、ペットの鳴き声、楽器や音楽など多岐に渡ります。種類によってよく聞こえてくる時間帯も異なりますので調査も難しくなりますが、ご近所トラブルになりやすいのが騒音ですので、調査しておくと引越し後に安心です。
また、マンションではなかなか足音や声を入居前にチェックすることは難しいですが、できる範囲で家族構成などを知っておくとある程度は騒音の程度をイメージできるでしょう。
4.トラブルメーカーがいないか聞き込み調査
定期的にその地域を調査しても引越してから初めて知るトラブルメーカーも存在します。引越しをしてから植木の葉っぱが敷地に入ったことでクレームをしてくる人や、外灯が明るくて迷惑だということでクレームを入れてくるなど、嫌がらせをしてくるなど想像もつかないトラブルメーカーがいることもあります。そんなトラブルメーカーはその地域でも有名かもしれません。ですので、その地域、自治体の人や地元の不動産屋さんに聞いておきましょう。
5.近くの学校を調査
近くの学校を調査とは、その学校が荒れた学校なのか、通っている学生の雰囲気などを調査します。小学校、中学校、高校、また大学が近くにあれば大学も、です。何百人と学生が通うところですので、最寄りの駅や学校の帰り道、コンビニなどの評判につながります。調査しておくことでその地域の雰囲気はわかります。
6.暴力団関係者やカルト団体がないか調査
引越しをした後に、近くに暴力団やカルト団体の事務所が近くにあったなんてことがないように、事前に最寄り駅周辺、隣駅近くまで情報を仕入れておきましょう。調査の結果、事務所があり、それを知った上で購入をするのは判断次第ですが、知らなかったで、あとで怖い思いをすることが無いようにチェックしておきましょう。
7.子供を受け入れてくれやすいか調査
これは、子供の声や遊び声を嫌う人も実際に社会にはいるので、そういう地域かどうかを調査するということです。また、特定の人が子供嫌いで抵抗がある人がいるのかも調査しておきましょう。嫌がらせをしてくることも考えられるので、その地域が子供の受け入れに寛容かどうか、他にも多くの子供がいるのかどうかをチェックしておくと安心です。
8.新参者には冷たいか調査
古くからある家ばかりのところに、ぽつんと引越しをした場合、受け入れてくれずに悩まれる方もいらっしゃいます。実際に村八分にされるというニュースもあります。ですので、他に前例がないか聞き込みや引越しする前に自治体の様子を調査しておくことをおすすめします。
9.自治体のつながりを調査
これは、自治体のつながりが強く、自治体で行う行事ごとが多く、かつ、その行事に参加をすることを強く求められるのかどうかということです。共働きで参加が厳しい場合、それが許されるのかなど予め調べておいた方が、後々になって楽にその地域で過ごすことができます。
10.ご近所のペットの飼育状況を調査
ペットの飼育状況が悪いというトラブルも、ご近所トラブルの原因になっています。しつけも含め、放し飼いにしているのか、糞尿をしっかり処理していのか、多頭飼いして臭いが強いのか調査しておきましょう。
11.道路族がいるか調査
車通りが少ない近所の道路で遊ばせて、子供の騒ぎ声が大きくないかチェックしておきましょう。子供がボールを持って道路で遊ぶことなどが普通になっているのか、許せない人にとってはストレスになるので、登校、下校の時間帯に近所をチェックしましょう。また、お母さん達の立ち話も気になる人はチェックしておきましょう。
ご近所トラブルに遭った時の対処法
前述したような持ち家のトラブルに巻き込まれた人達は、どのような対応をとっているのでしょうか。
時間が解決してくれるのを待つ
結構多いケースがこれです。賃貸の場合、直談判して近所付き合いがしづらくなったら引っ越せば良い話ですが、持ち家だとそうはいきません。
その手間を考えると、だんまりになる人が多いようです。だんまりすることで、場合によっては、時間が解決してくれることもあります。
直談判する
勇気を持って直談判する人もいます。言い方を気をつけないと、更なるトラブルになる可能性があるので注意です。
自治会に相談
一軒家であれば自治会に、マンションであれば組合に相談できます。そのご近所の方同士で問題解決にあたれば効き目はありそうです。
防犯カメラを設置
防犯カメラを設置して抑止力をアピールする方法もあります。誰が迷惑をかけているのか分からない場合は、証拠を押さえるツールとしても役に立つのです。
実際にトラブルに巻き込まれて行う調査
では、調査を必要とするトラブルに巻き込まれた場合はどうでしょうか。既にトラブルに巻き込まれてから行うご近所トラブル調査は、証拠を押さえて犯人を特定するための調査、もしくは、証拠集めのための調査です。
実際に調査を必要とするトラブルのケースをご紹介します。
調査を必要とするご近所トラブルのケース
・家の前に植えていた花が植え替えてもすぐに枯れていく。土からは消毒液の臭いがする。
・家の前の電柱、塀に悪口が書かれている。
・家の周りで飼っている犬が元気が無く怯えているので調べていたら、たばこの吸殻が落ちている。
・生ゴミが郵便ポストに入れられている。
・出したゴミがいつもあさられている形跡がある。
・車のタイヤの前に釘が置かれている。
証拠を押さえて犯人を特定できたら取る行動
上記に挙げたケースは、器物損壊や不法侵入など違法性がある場合がほとんどです。証拠にもよりますが、次に取る行動は以下になります。
- 警察に届け出る
- 相手に伝える
- 告訴する
どれかを選択するものでもなく、すべてを行うこともできます。慰謝料を請求してことを収めるのか、それとも、今後の住み心地のことを考えて相手に伝えるだけにして穏便に済ませるだけにするのかは、本人次第です。ただ、あまりにも度を超えた相手の場合は、こちらが取る行動次第では、身の危険にさらされることもあるので、引越しも検討することをお考え下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は持ち家に付き物のご近所トラブルと、それに対する対処法をまとめてみました。
持ち家は、マンション以上にご近所付き合いが重要になる重要なので、対処法はより気を配りたいところ。感情的にならず、将来的な関係も考慮して、適切な対策を取ってください。