外国人彼氏の結婚詐欺に巻き込まれない方法!ビザ目的を見極めるコツ5つ

在留ビザ

「外国人の彼氏ができた!」と喜んでいても、はしばしに「これってビザ目的?」「愛されていない?」と不安になる言動がちらほら。大切にしたいと思っていた恋人が、ビザ目的で近寄ってきたとわかったらショックを受ける人がほとんどでしょう。

長く付き合って行きたいと思っていても、外国人彼氏との交際は経験がなく彼の行動が正しいのかわからない人も少なくありません。

そこで今回は、外国人彼氏がビザ目的か見極めるコツや愛してくれる外国人彼氏の特徴を解説します。

外国人彼氏がビザ目的の結婚をする理由とは?

外国人彼氏がビザ目的で結婚する理由は、おもに2つあります。それぞれどのような理由なのか知識をつければ、ビザを求める外国人がいる点が理解できるでしょう。

働き方の制限がなくなる

一般的に学生ではない外国人が就労を目的に日本で滞在するためには、就業ビザの取得が必要です。しかし、日本人と結婚した外国人は仕事への制限がなくなります。

就業ビザは全16種類に分かれており、ビザによって働ける内容は変わります。注意点として、別のビザに分類される仕事をしたいときは、新しくビザを会社に申請し直してもらうことが必要です。

例えば、作曲家や作詞家で働いており芸術の就業ビザを持っている人が、学校の教員としてそのまま働くことはできません。就労先の学校にビザを申請してもらい、教育の就業ビザを発行してもらう必要があります。

スーパーのレジや警備員といった「単純労働」とみなされる職種は、就業ビザの発行自体が難しいことがデメリットです。しかし、日本人と結婚して配偶者ビザが発行された外国人は、「単純労働」とみなされる職業にも就けます。仕事の選択肢が広がることから、ビザ目的で結婚する外国人も昔は多くいました。

※外務省「就労や長期滞在を目的とする場合」より

在留期間に制限がない

外国人が日本に滞在を続けるためには、日本人と結婚しない限りは働く必要があります。日本人と結婚すると、配偶者ビザが発行され働かなくても在留カードの期間は滞在を続けられます。

配偶者ビザに更新がありますが、問題のない夫婦であれば更新されないケースはほとんどありません。

配偶者ビザは在留期間が切れる前に更新する必要があり、更新には毎回出入国在留管理局へ申請が必要です。社会的信用を得れば最長5年のビザも発行してもらえ、ビザ更新にかかる費用や手間を考えると、なるべく長めに発行してほしい人がほとんどです。

日本に滞在するために働く必要がなく、婚姻関係が続いていればほぼ更新できる配偶者ビザは、外国人にとって魅力的に感じます。

※出入国在留管理庁「在留資格「在留資格「日本人の配偶者等」(外国人(申請人)の方が日本人の配偶者(夫又は妻)である場合)」」より

ビザ目的の結婚か見極めるコツ5つ

付き合った外国人彼氏がビザ目的で交際しているのかは、日々の生活の様子や発言から見極められます。

ここからは、ビザ目的で結婚を考えている外国人彼氏の特徴を解説します。安心して交際を続けるためにも、注意点を理解していきましょう。

日本にきた目的を聞いておく

外国人彼氏と付き合ったら、どのような目的を持って日本に来たのか確認しましょう。日本に来る理由はひとそれぞれですが、日本語の勉強や家族への仕送りなどさまざまな理由が考えられます。

理由を聞いたあとは、普段の生活が日本に来た目的と違和感がないかチェックしましょう。留学が目的と言っていたのに、勉強せずアルバイトばかりしていたり家族への仕送りが目的なのに日々の生活が派手で過度にお金を使っていたりするときは注意が必要です。

過剰な愛情表現や結婚を迫られる場合は注意

「外国人は日本人に比べ愛情表現がしっかりしている」という話を聞いた経験がある人も多いでしょう。しかし、過剰な愛情表現や「いますぐに結婚したい!」など発言する外国人彼氏には注意が必要です。

国際結婚は、結婚だけでなく離婚の手続きも日本人同士のように簡単にはいきません。いま日本に住んでいて交際相手がいても、将来国に帰る可能性を考えていれば簡単には結婚には踏み切らない人がほとんどです。

出会ったばかりにもかかわらず結婚を迫る相手であれば、普段の様子を注意深く観察しましょう。

過剰な愛情表現や結婚を迫られる場合は注意

日本で過ごす外国人にとって、ビザは切っても切り離せない存在です。しかし、日々生活する中でビザの話が出てくる人は多くありません。一緒に話していて、就業ビザのデメリットや配偶者ビザのメリットを熱弁する外国人彼氏であれば、ビザ目的の結婚詐欺を疑いましょう。

自分の交際相手に配偶者ビザのメリットを理解させ、なるべく早く結婚に持ち込みたいと考えている可能性があります。

家族に会わせてくれない

外国人彼氏と交際を続けていても、家族に会わせてくれないときは注意が必要です。

日本以外に家族がいると直接会うのは難しいですが、現在はテレビ電話が発達しているため挨拶できない環境ではありません。付き合ってどのくらいの期間で家族を恋人に会わせるかは国によって変わりますが、年末年始や彼の国の記念日に挨拶を申し出ると違和感はないでしょう。

母国で婚姻歴がないかチェック

外国人彼氏の様子から違和感を感じたら、彼の母国で婚姻歴がないかチェックしましょう。

人によっては、自国で婚姻歴があるにもかかわらず、永住権目的で日本人と交際を考える人がいます。日本では重婚は認められていませんが、日本の役所で確認しきれないと婚姻届が受理されてしまうケースがあるかもしれません。

確実に未婚であることを確認したいときは、彼に婚姻要件具備証明書の提出を依頼しましょう。

婚姻要件具備証明書は、彼の国の在日大使館または領事館で発行してもらえます。発行自体の手間はかかりますが、安心して交際を続けたい場合は、選択肢にいれるのがおすすめです。

※東京法務局「(戸籍関係)いわゆる独身証明書(婚姻要件具備証明書)の請求手続について」より

ビザ目的ではない外国人彼氏の特徴3つ

外国人男性に告白されたからといって、すべての人がビザ目的なわけではありません。

ここからは、ビザ目的ではない外国人彼氏の特徴を解説します。安心して交際を続けるために、どのような特徴があるのか知識をつけておきましょう。

相手に合わせたペースで交際関係を維持する

ビザ目的の結婚詐欺を考えていない外国人彼氏は、交際相手のペースに合わせて関係を維持してくれます。

愛情表現をしっかりしつつも、「今すぐに結婚したい」といった発言はしません。外国人とはいっても、言語が違うだけで日本人と同じようにゆっくり愛情を育んでくれます。焦らず関係を進めてくれる相手であれば、安心して交際関係を続けて問題ないでしょう。

ただし、配偶者ビザの発行には夫婦で映った写真が最低でも3〜4枚必要です。一緒に写真を撮ろうと言われただけでは、ビザ目的の撮影を考えている可能性があり、確実に愛されているとは言い切れません。普段の様子も踏まえて、安心できる相手か判断しましょう。

※出入国在留管理庁「在留資格「在留資格「日本人の配偶者等」(外国人(申請人)の方が日本人の配偶者(夫又は妻)である場合)」」より

さまざまな場所へ出かける

配偶者ビザを目的とした交際の場合、交際相手を楽しませるためにさまざまな場所へ出かけるようなことはしません。なるべく、自分の時間を大切にしようとする人がほとんどでしょう。

交際相手に恋愛感情があれば、関係を深めるためにデートや旅行へ出かけようとします。思い出を作ることができ、楽しく過ごせるでしょう。

彼から積極的にデートのお誘いがある場合は、安心できる相手の可能性が高まります。

友達や家族に会わせてくれる

外国人彼氏と交際した場合、友人や家族に紹介されるケースはよくあります。国によっても変わりますが、彼女を含めて友人と会いたいお国柄も少なくありません。

たとえば、台湾は交際1週間でも家族に恋人を紹介することが多い国です。彼氏の母国にもよりますが、友人や家族に会わせてくれる相手であれば安心できるでしょう。

また、彼氏がなかなか友人や家族を紹介してくれない場合は、自分から紹介してほしいと伝えるのも方法のひとつです。

大切に思ってくれている彼であれば、タイミングをみて会わせてくれるでしょう。

まとめ

外国人彼氏ができると、言語や文化の違いから不安を感じるケースも少なくありません。人によってはビザ目的で交際している可能性もあり、日本人と交際するとき以上に注意するべきポイントもあります。

しかし、すべての外国人がビザ目的なわけではありません。普段の言動や行動から愛されているかチェックして、安心できる彼氏か確認しましょう。

ビザ目的の彼氏でなければ、お互いの思いやりですてきな関係が築けるでしょう。

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