結婚する前に性格の不一致の度合いを知る方法

性格の不一致で喧嘩している夫婦

離婚に多い原因として性格の不一致があります。せっかく結婚しても、多くのカップルが性格の不一致で別れている事実があるので、事前に対処しておくことは大切です。

ここでは、相手との性格の不一致がどれほどのものか見分ける方法や性格の不一致で離婚を防ぐ方法などをご紹介します。

離婚理由で一番多い「性格の不一致」とは?

「性格の不一致」という言葉は、離婚理由でよく聞く言葉です。性格の不一致とは、簡単に説明すれば、自分と相手の性格が異なっていて、相手の性格を許容できないという意味です。

結婚する前はお互いの個性を認めていて、いつまでも一緒に暮らしていけると想像します。しかし、いざ結婚生活が始まってみると、相手の性格的な傾向を不愉快に感じるようになることが、性格の不一致です。

性格の不一致で離婚した事例

性格の不一致を理由に離婚を求めても相手が応じなければ、なかなか離婚は成立しません。ただ、婚姻関係を継続できないほどのことであれば、離婚も認められている事例があります。その事例をふたつご紹介します。

妻がわがままで自分の意見をまげずまったく家事をしないケース

妻の性格に大きな問題があったために夫が離婚を求めて、最終的に離婚が成立したというケースがあります。このケースでは、妻はとてもわがままな性格をしていて、気まぐれであり、自分の意見を絶対に曲げようとしませんでした。また、家事をする能力がとても低く、家庭を支えようという意思がまったくありません。さらに、義母に対して反抗的であり、確執がありました。

こちらのケースでは、夫が妻に嫌気を差して、婚姻生活を続ける意思がまったくありませんでした。双方の性格の不一致が見られて、愛情が喪失しており、その状態が深刻です。このまま共同生活を続けても夫婦の関係が回復するのは困難であるとして、裁判所は離婚を認めました。

明るい性格の妻がほとんど口を利かない夫に離婚を求めたケース

妻はとても明るくて話をするのが大好きな人でした。一方、夫はとても無口でほとんど口を利かず感情を表に出さない人です。こちらのケースでは、妻が夫と生活をしていて、とてもストレスを感じるようになり、夫にもっと話をするように訴えても取り合ってくれませんでした。最終的には別居が始まって、離婚裁判を申し立てて、それが認められました。両者の性格の不一致によって婚姻関係が破綻していると裁判所が判断したのです。

結婚前に性格の不一致の度合いを知る方法6つ

結婚前に性格の不一致がどれほどのものか確認しておけば、結婚後にある程度どういったことが起こるか想定でき、ギャップが無くなり離婚まで進みづらいはずです。

同棲してみる

結婚前に同棲することをおすすめします。実際に生活をしてみて、初めて発覚することがたくさんあるからです。同棲することによって、恋人のさまざまな面が見えてくるため、事前に性格の不一致を知れる可能性が高いです。

それまでとても仲の良かったカップルが、同棲したことでお互いの短所に気がつくようになって、最終的に性格の不一致で別れたケースは少なくありません。プライベートな空間で一緒に生活することによって、相手の素の部分を見られるようになります。

例えば、几帳面度合いを知ることができます。几帳面も自分の許容度を超えるほどなのか、それとも許容内なのか知ることができるでしょう。逆も然り。雑で片付けられない大雑把な相手だったということもあり得るでしょう。

同棲することで、お互いの価値観をすり合わせて、それでも歩み寄れない部分が同棲を継続できないほどなのかを確認すれば、自ずと結婚後のことも想像できるようになるでしょう。

相手の友人や家族から情報を集める

恋人に対して素の自分を見せていない人はたくさんいます。恋人によく思われたいと考えていて、理想的な自分を演じているからです。そこで、恋人の友人や家族から普段の様子を聞いてみるとよいでしょう。その結果、意外な事実が発覚することは少なくありません。

たとえば、真面目そうに見えて実はお金遣いが荒かったり、紳士的に見えたのに実は暴力的だったりすることがあります。

相手の過去の恋愛について聞いてみる

相手が過去にどのような恋愛をしてきたのか聞いてみると、いろいろなことがわかります。

特に過去の恋人と別れた理由を聞くことは大切です。その語りぶりから、相手の恋愛観や結婚感をうかがい知ることができます。

誠実そうに見えたけれども、過去の恋愛の実態を知ることで、とても自分勝手な人であると発覚することがあります。特に過去の恋人を批判するような人には注意しましょう。

相手の金銭感覚について調べる

恋人同士の段階では、まだ生計を一にしているわけではなく、なかなか相手の金銭感覚がわからないものです。金遣いがとても荒かったり、逆にとてもケチだったりすることがあります。

自分と金銭感覚が合わないと結婚をしてから苦労することになります。恋人の段階から、相手のお金の使い方やお金に対する考え方などを調べておきましょう。どのくらいの収入があって、どんなことにお金を使っていて、どの程度の貯金があるのかも確認しておくとよいです。

将来どんな家庭を築きたいのか聞いてみる

結婚してからトラブルになる大きな原因のひとつが家庭の方針についてです。

それぞれ理想としている家族のあり方は異なっています。結婚する前に、お互いの理想とする家族像を確認しておくことは、とても大切です。理想にずれがあるならば、そのまま結婚するとトラブルになる可能性が高いでしょう。

たとえば、共働きをするか、一方が仕事を辞めて家庭で家事に専念するのか決めることは大切です。妻は共働きをするつもりだったのに、夫がそれを認めずに専業主婦になることを強制するようなケースは少なくありません。

子供についてどう考えているのか確認する

子供が欲しいのか、どのような教育方針で育てていくのかといったことも、できれば結婚前に話し合っておきましょう。

子供のことに関して言い争いになってしまうケースは多いです。たとえば、いい加減な性格の人は子育てなんて適当にやればいいと考える傾向にあります。一方で、真面目で几帳面な人はしっかりと計画を立てて子育てをしたいと考えるでしょう。

性格が違えば子育てに対する考え方も変わります。事前に子供についての考え方をじっくりと話して共有しましょう。

性格の不一致で離婚を防ぐ方法

仲良く手をつないている夫婦

相手の欠点を許容することも大切

性格の不一致はどのような夫婦でも起こりうるものです。人それぞれ性格は異なっていて、違いがあるのが普通です。自分と相手の考え方や行動原理が違うため、どうしても相手を許容できなくなり、トラブルが起きることが多いです。

そこで、仮に相手の性格に受け入れられない部分があったとしても、それを許容することが大切です。相手の欠点も含めて認めてあげることによって、結婚生活を長続きさせることができるでしょう。

相手もあなたの性格的な欠点が気になっていて我慢しているかもしれません。お互い様だと考えて、相手の欠点にも多少は目をつぶってあげる努力をするとよいです。

性格を簡単に変えることはできない

相手の性格に問題があると考えて、それを指摘して改善させようとする人がいます。しかし、人間の性格は簡単に変えられるものではありません。小さい子供であれば、性格を改善させられる可能性はあるのですが、大人になってからではもう遅いでしょう。本人がよほど強く努力をしない限りは、性格を変えることは難しいです。

性格は簡単に変えられるものだと考えてしまうと、性格の不一致に苦しめられてしまいます。相手の性格を変えることはできないことを認めて、妥協することが大切です。

コミュニケーションを取ることは大切

性格の不一致によって離婚した人の多くは、夫婦のコミュニケーションが不足しています。きちんとコミュニケーションを取らないために誤解が生じてしまい、喧嘩をして別居に至るというケースが多いです。そこで、離婚を避けるために頻繁にコミュニケーションを取ることをおすすめします。そうすれば、お互いが不満を相手に伝えることができ、よりよい関係を築くために努力できるようになります。

まとめ

性格の不一致から離婚に至る夫婦はたくさんいます。結婚前の段階から、相手の性格を見極めておくことは大切です。そして、実際に結婚したときには、相手の欠点を許容して、しっかりとコミュニケーションを取る努力をしましょう。そうすれば、離婚を避けて、末永く幸せな生活を送ることができます。

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