結婚前に同棲するべき?同棲するメリットとデメリット!
お互いの結婚の意思を確認した時点で、リハーサル感覚で同棲を始めるカップルは少なくありません。しかし、実際に同棲を始めると相手に不満が出てきたり、男性側が結婚になかなか踏み切ってくれないなど、さまざまなトラブルが発生することもあります。
この記事では、そもそも結婚前に同棲するべきなのか、同棲のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
結婚前に同棲した方がいい?
結婚前に同棲した方がいいのかどうか、意見は賛否両論に分かれます。同棲することによって、結婚に対してより前向きになるカップルもいれば、相手の嫌なところが見えてきて、残念ながら破局に至ってしまうカップルも。
同棲には、メリットもありますがデメリットも同じだけあります。「好きな人と毎日一緒にいたい!」という理由だけで安易に同棲を決めてしまうことはおすすめできません。同棲するのであれば、メリットとデメリットの両面をきちんと考えてからにしましょう。
結婚前に同棲するメリット
結婚生活を想像することができる
同棲する1番のメリットは、結婚生活を想像することができるということ。女性は特に結婚に対して夢や理想を抱いていることが多いです。実際に結婚生活をはじめてみると、家事の多さやお金の管理にうんざりし、「思っていた生活と違う!」と早々に結婚生活に嫌気が差してしまうこともあります。
結婚をする前に同棲をしてみると、「結婚ってこういうものなんだ」と結婚生活を想像することができ、理想とのギャップに苦しまずにすむでしょう。
結婚後に性格の不一致での離婚を防げる
付き合っていた頃とは違い、結婚すると相手の全てが見えます。これまで気づかなかった相手の嫌な部分が目につくようになり、不満が爆発して結婚後、短期間で離婚に至ってしまうケースはよくあるようです。
しかし、事前に同棲していれば、これまで見えなかった相手の顔や性格、生活習慣を知ることができ、結婚後の性格や生活習慣の不一致による離婚を防ぐことができます。結婚に向けて、お互いの嫌な部分を話し合って乗り越えていけばいいのです。
もし、この同棲中に我慢できないほど嫌な面が見えてくれば別れてしまえば済む話。これが離婚となると、法律上の手続きや周囲への説明など大変です。
お金を貯めることができる
結婚前に同棲することの大きなメリットは、お金を貯めることができるということ。それぞれが一人暮らしをしていた場合は、家賃・光熱費などの生活費を折半することができ、浮いた分は貯金に回すことができます。
結婚を強く意識しているカップルにとっては、同棲することで早く結婚資金を溜めることができるので大きなメリットがあると言えます。
浮気を防止することができる
同棲をすると、学校や仕事以外の時間は基本的に一緒に過ごすことになるので浮気のリスクが減ります。「仕事から帰っているはずなのに連絡がつかない…」そんな不安を抱くこともなくなるでしょう。
また、同棲をするとパソコンやスマホを覗き見されてしまうリスクも増えます。つまり、一人暮らしの時よりも格段に浮気がバレるリスクが高まってしまうということです。そのため、浮気をしそうな状況になった場合でも、感情よりも理性が上回って浮気をする可能性が低くなります。
結婚前に同棲するデメリット
結婚前に相手の嫌な部分が見える
結婚前に相手の嫌な部分が見える、というのはメリットでもありますが、デメリットにもなります。
結婚後に嫌な部分が見えたとしても、結婚しているので簡単には離婚という選択をしません。よっぽどひどい場合は別として、例えば、洗濯物の畳方やトイレの仕方、食事など日常の価値観のずれ程度であれば離婚に至るケースは少ないでしょう。
ただ、同棲であれば、同棲解消という選択を取りやすいため、積もりに積もったらすぐに行動してしまいます。
結婚後の新婚気分が薄れる
結婚前に同棲をすると、結婚後に新婚気分を味わうことができないというデメリットがあります。特に、同棲していた部屋でそのまま結婚生活をスタートさせてしまうとそのデメリットをより感じやすくなるでしょう。
少しでも新婚気分を味わいたいのなら、新居に引っ越す、家具を買い替えるなど環境を新しくすることをおすすめします。
結婚に踏み切りにくくなる
結婚前に同棲するデメリットで一番大きなことは、結婚に踏み切りにくくなることです。
女性の場合は、同棲を結婚へのステップの一つとして考えているのに対し、男性はそこまで深く考えていません。男性にとっては、同棲は結婚と違って法的な縛りもなく、毎日大好きな彼女に家事もしてもらうことができ、わざわざ結婚を焦る必要もないわけです。
「同棲を始めてから随分経つのに、彼氏がなかなか結婚してくれない…」と悩む女性も多いようです。
自由な時間がなくなる
自由な時間がなくなるということも、同棲のデメリットの一つです。当然、ただお付き合いをしていた時とは違い、お互い好きなように過ごすことは難しくなります。
友だちと出掛けるにしても、相手に一言断わったり、何時ごろ帰宅するという連絡を入れるなど、相手のことを気遣う必要があるのです。また、一緒に家で過ごす時間も、彼女が料理や掃除で忙しくしているのに、自分だけゲームをするわけにはいきません。
一緒に過ごす時間が増えて楽しい反面、自由な時間がなくなって窮屈に感じてしまう人も多いでしょう。
喧嘩が増える
同棲すると、喧嘩が増えるというデメリットもあります。赤の他人同士が一緒に生活するわけですから、当然衝突することも増えるでしょう。
洋服を脱いだらぬぎっぱなし、出したものを片づけない、喧嘩の原因がそんな些細なことであっても積み重なればストレスになり、最悪の場合は破局に至ってしまいます。
結婚前の同棲の前に決めるべきルール
同棲からきちんと結婚へとつなげるためには、決めるべきルールがあります。何の決め事もないまま同棲を始めるのはとても危険です。
これから同棲をしようと考えている人は、必ず下記の3つのルールを決めてから同棲生活を始めるようにしてください。
同棲期間を決める
結婚をきちんと考えているのであれば、必ず同棲期間を決めておきましょう。理想的なのは、1~2年です。同棲期間がだらだらと長く続けば続くほど、結婚するタイミングを逃してしまうことになります。
女性の場合は、自分の年齢と妊娠・出産のタイミングも考えておいた方がよいでしょう。結婚する気がない相手と長く惰性で関係を続けていると、自分の人生計画が大きく狂ってしまいます。
お金の負担の仕方を決める
金銭トラブルは、その後の関係を壊してしまうリスクがあります。お金のことでもめないためにも、同棲を始める前にきちんとルールを決めておきましょう。
家賃や食費、光熱費の負担の仕方、二人で毎月どれぐらい貯金するかを具体的に話し合って決めてください。同棲は、お互いが好き放題にお金を使ってしまうと成り立ちません。結婚のことを意識し、お互いが納得いくように事前に話し合いましょう。
家事の役割分担を決める
多くの場合、何も決めずに同棲を始めると、家事の大部分を女性が負担することになります。しかし、お互い仕事をしているのであれば、女性ばかりが家事を負担するのは不公平で、それがストレスの原因になってしまうことも。
良い関係を維持していくために、同棲をする前に家事の役割分担はしっかりと決めておきましょう。忘れないために、家事の役割分担表を作って壁に貼っておくのも一つです。
友達と遊ぶときのルールを話しておく
同棲後に友人と遊ぶときは、帰る時間や遅くなった場合の連絡について決めておきましょう。事前に決めておかないと、深夜まで帰ってこないことにパートナーが不安を感じてしまうかもしれません。
また、同棲前に友人を自宅に招くときのルールも決めておくと安心です。人によっては自宅に友人を招きたくないという場合もあるため、パートナーの希望を先に確認しておきましょう。
結婚前に同棲するときの注意点
ルールを事前に決めておく以外にも、結婚前の同棲には注意点があります。
注意点を知らずにいると、物件探しに時間がかかり同棲開始したい日に間に合わない可能性もあります。同棲を始めてから意識するべきポイントもあるため、合わせて知っておきましょう。
恋人同士であることを忘れない
結婚前に同棲をはじめると、別々の場所に住んでいたときでは見なかったお互いの姿を目の当たりにします。ひとりで住んでいたときと同じように過ごしていると、相手を減滅させてしまうかもしれません。
同棲しているだけでは、家族ではありません。その点を分かったうえで生活しなければ、次第に相手が不快に感じる行為をして気持ちが離れる可能性があります。
親しき仲に礼儀ありという言葉を忘れず、常に相手の気持ちを考えて行動しましょう。
物件探しに時間がかかる可能性がある
同棲を決めたからといって、すぐに条件に合う物件が見つかるとは限りません。物件情報は流動的であり、気に入っても契約しなければほかの人に入居される可能性があるのです。
同棲を決めてから入居日までに時間がないと、納得いかない物件を選びがちです。部屋は一日を長く過ごす場所のため、好みに合わせなければ不満を感じるかもしれません。
同棲が決まったからといってすぐに部屋の解約手続きはせず、余裕を持って行動しましょう。
家賃やエリアはしっかり相談する
どのような部屋に住みたいかは、人によって異なります。家探しで必須となる条件は、パートナーとしっかり相談する必要があります。
たとえば、彼女が駅から徒歩5分の家に住みたいと言っているのに、勝手に駅から徒歩10分の家を契約されたら怒るでしょう。事前にお互いの譲れないポイントを整理しておくと、すれ違いを防げます。
優先したい内容が多くて予算をオーバーしてしまう場合は、折り合いをつけられるポイントがないか探してみましょう。
同棲から結婚に踏み切りやすくなるコツ
「彼がなかなか結婚に踏み切ってくれない」「同棲期間が長すぎて、結婚に踏み切るきっかけがない…」
そんな状況に陥って悩むことがないよう、ここでは同棲から結婚に踏み切りやすくなるコツをご紹介します。
二人で結婚資金を貯める
同棲をする前に、二人で結婚資金を貯めることを目標にしておくと結婚に踏み切りやすくなります。
例えば、「二人で200万貯めたら結婚する!」と明確に結婚資金の額を決めておくと、貯金額が目標金額に達した時点で結婚の話を持ち出しやすくなります。
できれば、結婚資金を二人で貯金する時は、共通の口座を開設するのがおすすめです。余った分を貯金に回すというやり方ではなかなかお金は貯まらないため、共通の口座に自動的に入金されるネット銀行の自動積立振替サービスを利用するのもいいでしょう。
同棲前に両親に了解を得ておく
同棲前に、お互いの両親に了解を得ておくことも、同棲から結婚に踏み切りやすくなる有効なコツです。
「結婚前に同棲なんて!」というご両親も多いかもしれませんが、~年後に結婚を見据えているということも伝えれば、快く受け入れてくれるでしょう。
また、両親に結婚の意思を伝えておくことで、いざという時に後押しをしてもらうことができます。確実に結婚まで持っていくためには、外堀から埋めていくのがおすすめです。
お互いの時間を尊重する
同棲から結婚に踏み切るには、二人で過ごす時間が心地良いと感じることが大切です。
「この人とだったら、死ぬまでずっと一緒に生きていきたい」そう思わせることができれば、同棲から結婚に踏み切りやすくなります。相手にそう思ってもらうには、お互いの時間を尊重すること。相手の友人関係や趣味の時間まで束縛してしまうと、二人でいることを窮屈に感じ、結婚に対してネガティブな印象を持つようになってしまうでしょう。
二人で過ごす時間を大切にし、お互いのプライベートな時間を尊重するようにすれば、幸せな結婚生活を想像しやすくなります。
まとめ
結婚する前に同棲するべきかどうかは、一概にはどちらとも言えません。それぞれのカップルの年齢や性格により、同棲が結婚への近道になるかどうかも違ってくるでしょう。
大切なことは、同棲をする前にメリットやデメリットをしっかり把握しておくことです。そして、その上で同棲を決めたのであれば、事前に同棲生活をする上でのルールをきちんと決めておくこと。そのルールが無ければ、同棲期間だけがだらだらと過ぎ、いつの間にか婚期を逃していた、なんてことにもなりかねません。
ただし、結婚を焦って相手に詰め寄ってはいけません。お互いのことを尊重し、二人で過ごす時間がかけがえのないものだと思うことができれば、結婚にも前向きになることができるでしょう。