年間8000人以上!子供の行方不明者「ミッシングチルドレン」の原因と対処法
毎年、多くの子供が行方不明になっています。通称「ミッシングチルドレン」です。身の回りで子供が行方不明になった経験を持っている方は少ないと思いますが、決して他人ごととは思わないでください。いつ何時、あなたの子供や友人の子供、近所の子供が行方不明になるか分かりません。どうして子供達は行方不明になるのか?行方不明になった時の対処法や警察、または探偵に相談することについてまとめました。
子供の行方不明者は過去10年間で平均8000人もいる!
子供の行方不明者の届出受理数は年間平均8000人もいるのをご存知でしょうか?想像以上に驚いた人も多いと思います。この数字は10年間横ばいが続いています。行方が判明する子供もいれば、分からずじまいで何年も経過しているケースも多いため深刻化しています。
行方不明の原因1、学校内でのいじめ
学校のトラブルで代表的なのがいじめです。SNSやネットを使った現代ならではいじめが横行しており、学校も対応しきれなくなっています。このようないじめがエスカレートすると、学校での居場所がなくなるのは必至。親にも先生にも友達にも相談できずに失踪してしまうのです。
対処法
一番の対処法は、学校で起きている出来事を親が把握することです。しかし、親が学校まで連れ沿うわけにはいかないので、把握するのは限界があります。ですので、家庭内のコミュニケーションを大事にしてください。家庭関係がうまくいっていれば、失踪する前に学校での悩みを告白してくれるはずです。
行方不明の原因2、家庭内トラブル
- 家族揃って食事する機会が少ない
- 夫婦喧嘩が多い
- 子供だけで家にいる時間が長い
子供が、このような家庭に帰りたいと思うでしょうか?答えはノーです。あからさまに家族仲が悪い場合だけではなく、ごく普通の家族の場合でも子供が失踪するケースがあるので気をつけなければいけません。
対処法
夫婦仲が円満でなければ、家族仲を円満にすることはできません。一番大切なのは親の努力です。そして、子供との時間の作り方を考え直してください。
行方不明の原因3、恋愛トラブル
交際相手と駆け落ちのように疾走するケースがあります。中高生同士の付き合いだと経済力がないので駆け落ちは少ないですが、女の子が年上の彼氏と付き合っている場合は有り得る話です。
対処法
子供の恋愛話をざっくばらんに話せる家庭は少ないと思いますが、恋人の有無ぐらいは把握しておきましょう。できれば、どんな交際相手なのかも知っておきたいところです。しかし、それを知ったところで恋の魔法は解けません。よほど素行の悪い相手ではない限り、暖かく交際を見守ってあげましょう。そして、何かあった時には、親に恋愛相談できる関係を築いておくのも大事です。
行方不明の原因4、誘拐
子供が誘拐されて行方不明になる事件は何十年も前から多発しています。一昔前は、幼稚園児や小学生が誘拐されるイメージが強かったですが、近年は中高生が誘拐されるケースも多いです。自宅の前で誘拐される事例もあるため、「うちの子は大丈夫」という油断はしてはいけません。
対処法
誘拐される瞬間は子供が一人の時ですから、なるべく子供のそばにいてあげるのが良いです。
しかし、24時間一緒にいるわけにもいきません。そのため、習い事やバイトの送り迎えをしたり、よく行く場所を理解しておきましょう。子供が携帯を持っているなら、GPSで行動を管理するのもいいかもしれません。子供が小さい場合は、知らない人についていかないように指導するのも大切です。「子供100当番」がある近所のお店や家がある場所を把握させるのも良いと思います。
行方不明の原因5、迷子
迷子で、行方不明になるケースも多いです。近年は、特にニュースで聞きます。通称「スーパーボランティア」の男性が、山の中で行方不明の子供を見つけた一件も、親が目を離した隙の迷子が原因でした。
対処法
まずは、子供から目を離さないこと。これが基本中の基本です。
特に、
- 田舎に帰っている
- 人混み
などでは要注意です。
子供は、目に入ったものに興味を示して歩いてしまいがちなので、気をつけてください。
迷子グッズを使うのもおすすめの対策です 。中でもプッシュしたいのは「バディタッグ」です。バディタッグは、リストバンドになっているので、子供の腕に巻いて使います(鞄や足首に装着してもOK)。バディタッグはスマホとBluetoothで連動しており、設定した範囲から子供が離れるとアラームが鳴る仕組みです。設定できる範囲は、12メートルから37メートルとなっています。
ほかには、名前や住所、連絡先を記載した迷子札を持たせておくのもおすすめです。
本格的な捜索は警察に相談を
子供が行方不明になった時に、早く行方をつかめれば良いですが、いつまでも行方知れずのままの場合も多いです。ただの家出の可能性も否定できませんが、事件に巻き込まれた可能性もあるので、心配なら警察に相談してください。
事件性の有無が重要になってくる
警察に相談する際に最も重要視されるのが、事件性の有無です。警察は事件絡みじゃないと本格的に動いてくれません。お役所仕事のような印象は否めませんが、警察はいくつもの事件を抱えているので、一つ一つの相談と向き合うわけにはいかないのです。事件性が薄いと判断された場合は、本格的に動いてくれないのでご留意ください。
証明書を持参して行方不明者が住んでいた管轄の警察署に相談を
警察に相談する際は、行方不明者が住んでいた管轄の警察署じゃないと対応してくれません。この時に、相談者の身分証を持っていてください。相談している人が行方不明者とどんな関係なのか分かっていないと対応してくれないことがあります。行方不明者の証明書がある場合は、その持参もお忘れなく。
事件性が薄い場合は探偵に相談しよう
警察が相談に乗ってくれない、だけど、子供の行方は知りたい。こういう時は、探偵に相談しましょう。依頼料さえ払えば、探偵は事件性がなくても動いてくれます。
探偵に相談する際は、警察署の時と同じく、身分証明書を持参してください。
人探しを得意にしている探偵に依頼しよう
探偵事務所の事件解決率は、様々です。できれば、人探しを得意にしている探偵事務所を頼りましょう。解決率の高い探偵事務所なら、警察と連携を図ることも可能なので、発見できる可能性が高くなります。人探しの実績の確認は、探偵事務所が運営しているホームページでできるはずです。ホームページで確認できない場合は、初回相談時に直接問い合わせるのも良いと思います。
必ず複数の探偵事務所で見積もり相談を
警察が行う行方不明者捜査のやり方は、マニュアル化されているため、全国で統一されています。しかし、探偵事務所の行方不明者捜査のやり方は事務所に寄って様々です。そのため、依頼する前に必ず複数の探偵事務所相談してください。料金の見積もりも込みで、一番信頼できそうな探偵事務所に依頼しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、子供たちの行方不明に焦点を当てました。一番良いのは、子供達が行方不明にならないように対策しておくことです。
今回ご説明した内容は、どこの家庭でも起こる可能性があるため、他人ごとだと思わずに配慮しておいてください。もし、配慮していても子供が行方不明になった場合は、まずは警察に相談を。それでもダメな時は、探偵事務所に相談です。悩んでいる時間は子供の安全が危険に向かうだけなので、速やかな対応を取ってください。