いじめられている友達を助けたい!対処法やリスクを解説

いじめられている子供

友達やクラスメイトがいじめを受けている場面を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。そんなとき、あなたならどうしますか?

「友達を助けられるだろうか」「助けたいけれど、どうすればいいのか分からない」と悩む人もいるでしょう。そこで、いじめられている友達を助けるための対処法や、助けたときのリスクについて紹介します。

いじめを受けている友達を助ける方法6つ

神様に願い事をする子供

いじめを受けている友達を助ける上で理想的なのは、いじめをなくすことですが、現実はそう簡単にはいかないものです。いじめをなくすことができない以上、いじめを受けている友達が学校に通い続けるためには、あなたが味方になってあげる必要があります。どんなに精神的にタフな子であっても、1人でいじめと戦うことはできません。

まずは「あなたはひとりぼっちではないよ」というメッセージを友達に伝え、友達の心の支えになってあげましょう。友達の心の支えとなり、一緒にいじめを乗り越えていくことを目標にしていきましょう。

ただし、あなたの学校やクラス内での立ち位置がどこかによって、友達を助けるためにあなたができる方法は変わってきます。学校やクラスで人気者、リーダー的存在なのか、影響力はさほどないけれど友達は多いのか、下手すると自分もいじめ加害者になりかねない立場にいるのか、そもそも友達とクラスや学校が違うのか、自分の立場を確認しながら読み進めてみてください。

友達がいじめの事実を隠す場合はさりげなく味方でることを伝える

いじめられている友達を助けたくても、友達自身がいじめを受けている事実を親友や家族に隠したがる子もいます。あなたがいじめられている事実を知っていたとしても、友達がいじめのことに触れてほしくないという姿勢が見られるのなら、普段通りにその友達と接するようにしてください。

そして、その中でさりげなく、味方であるということを友達に伝えてあげてください。そのことが友達にとっては心のよりどころになるでしょう。

学校外で親しくする

あなたが学校やクラス内での影響力が大きくない場合は、いじめられている友達と学校外で親しくするのも方法のひとつです。どうして学校外かというと、むやみにいじめを止めるよう、いじめ加害者を注意したり友達をかばったりすれば、友達へのいじめがエスカレートする可能性があるからです。

学校外で親しくする具体例として、塾や習い事に一緒に通って会話を楽しむ、自宅で一緒に遊ぶなどがあります。友達と会えないときはLINEやメール、電話、オンライン通話などで積極的に友達とコミュニケーションを取るようにしましょう。

休み時間や登下校などに行動を共にする

あなたに絶対的な権力がない場合でも親しい友達がたくさんいるのなら、いじめられている友達と休み時間や登下校などの時間を一緒に過ごすことを考えてみてください。

「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、いじめを受けている友達にとっては孤独になる時間がとても辛いものです。短時間であっても親友と過ごすことで、友達の心の支えになってあげることができます。友達を孤独にさせないためにも、休み時間や登下校などは積極的に声をかけるようにしましょう。

いじめに中立な立場の同級生を味方につける

あなたが学校やクラス内に友達がたくさんいるのなら、いじめに中立な立場の同級生を味方につけるのも方法のひとつです。いじめに対して加害者の味方でもなければ、被害者をかばう訳でもないという同級生は多いものです。そんな中立な立場にいる同級生を味方につけることで、いじめを徐々になくしていくことができるかもしれません。

たとえば、複数人の仲良しグループに友達を加えてあげる、いじめに中立な立場の同級生に「○○がいじめられていてかわいそうだよね」「なんであんなひどいこと言うのかな」と、いじめ加害者に気づかれないようにこっそり噂を流してみるのです。噂が広まるようになれば、いじめ加害者の子も学校やクラスでの立場が悪くなり、友達へのいじめも徐々に減っていくでしょう。

いじめの現場をおさえ、いじめ加害者に注意する

あなたがもし、クラスや学校で人気者、リーダー的存在であるのなら、あなたの行動次第ではいじめを止めさせられる可能性があります。友達がいじめを受けている現場をおさえ、いじめ加害者に注意しましょう。

いじめ加害者の子たちはクラスや学校の人気者、リーダー的存在の子には従う傾向があるため、あなたの注意によって友達をいじめから救い出すことができるかもしれません。

この方法はクラスや学校で発言力、影響力が大きい存在であることが前提となっています。そのため、自分がいじめ加害者を注意すると逆にいじめられるかもしれないという人にはおすすめできません。

いじめがある事実を大人に相談する

いじめのレベルによっては子供同士での解決が難しくなるケースも少なくありません。暴力や悪質な悪ふざけが頻繁に行われているのであれば、なるべく早く大人に相談することをおすすめします。

いじめのきっかけは仲良しグループ内のトラブルから始まるケースが多いと言われています。仲間外れや無視、悪い噂を流すなどのいじめが多いのが特徴です。しかし、中にはいじめがエスカレートしていき、殴る・蹴る、ゴミを投げつける、いたずらを仕掛けて動画を公開するなどの悪質ないじめに発展する場合があります。

このレベルのいじめが行われている場合、すぐにでもいじめを止めさせなければ不登校や自殺といった最悪な結末を迎えてしまうかもしれません。悪質ないじめをすぐに止めさせるためにも、信頼できる大人に相談するようにしましょう。

友達が受けているいじめを相談するのに最適な相手とは?

悪質ないじめを受けている友達を助けるためには、大人への相談が欠かせません。とはいえ、誰に相談すれば良いのか分からないという人もいるでしょう。いじめの相談相手として、5つの選択肢を紹介します。

自分の親

まずは、あなたの身近にいる大人、自分の親に相談することから始めましょう。自分の親であれば、いじめの相談もスムーズに進められます。親としてあなたの身の安全の取り方や、あなたが取る行動のリスクを冷静に分析して教えてくれるでしょう。

親は自分の子供の安全を第一に考えるため、中には積極的にいじめに関わらない方がいいと言われることもあるかもしれません。そんなときは、「いじめられている友達を助けたい」「自分以外に友達を助けられる人はいない」という気持ちを伝えてみてください。自分の子供が友達を想って相談してくること自体に、頼もしく感じているはずです。

親であれば効果的な選択肢を提示してくれることでしょう。

いじめられている友達の親

いじめの問題を解決することができるのは当事者である友達とその親です。他人が公的ないじめ相談窓口や児童相談所に相談しても、直接的な解決は望めないことがほとんどでしょう。そのため、友達の親にいじめの事実を知ってもらい、当事者としていじめに向き合ってもらうことが大切です。

ただし、友達の立場からすると、親にはいじめられていることを知られたくないのが本音としてあるかもしれません。友達に黙って友達の親にいじめの事実を伝えれば、友達との信頼関係を壊してしまう恐れがあります。まずは、友達に親に相談するように勧めてみてください。それでも友達が頑なに親への相談を拒むのなら、信頼関係が崩れることを承知の上であなたから友達の親に伝えるようにしましょう。

教師やスクールカウンセラー

友達との信頼関係を壊したくない、友達から親には言わないでくれと懇願されて、友達の親に相談できないという状況になるかもしれません。そんなときは、教師やスクールカウンセラーに相談することを検討してみてください。

とくに、スクールカウンセラーは臨床心理士や精神科医など、児童心理・臨床心理学の知識を持ち、生徒や保護者の相談を受けることを専門にしています。スクールカウンセラーはいじめ被害者や加害者の生徒、保護者のそれぞれと面談し、いじめ解決のための最善策を見つけるサポートをしてくれるでしょう。

いじめの相談窓口

教師やスクールカウンセラーに相談できない、相談しても対処してくれないというケースも少なくありません。学校がいじめに対して真摯に向き合う姿勢が見られないのであれば、いじめの相談窓口に相談することをおすすめします。ただし、上記でも触れたように当事者による相談でなければ具体的な対策を取ることは難しいため、友達に匿名での相談をすすめてみてください。

公的な機関や民間の相談窓口があり、子供専用の窓口も設置されています。電話が苦手な人でもメールやLINEで相談することも可能です。一例として、いくつか相談窓口をご紹介します。

・文部科学省(各地域の教育委員会):24時間子供SOSダイヤル

・法務省:子どもの人権110番

・NPO法人チャイルドライン支援センター(民間団体):チャイルドライン

・一般社団法人社会的包摂サポートセンター(民間団体):インターネットよりそいチャット

児童相談所

児童相談所への相談は、いじめの事実が明白でも学校が何も対応してくれないというケースに有効な手段です。児童相談所はいじめの事実があると思われるときはいじめ被害者が在籍する学校に通報し、いじめの解決を促してくれます。

公的な機関から指示を受ければ、学校も重い腰を上げざるを得ないため、いじめの事実把握やいじめ防止に乗り出してくれるでしょう。もしも、学校側がいじめの事実を認めない場合は弁護士や探偵に相談し、いじめの証拠を集めることをおすすめします。

いじめを受けている友達を助ける前に知っておきたい3つのリスク

いじめを受けている友達を助ける行為は、とても勇気ある行動だと言えます。しかし、必ずしも成功するとは言えません。たとえば、友達へのいじめがエスカレートしたり、いじめをやめさせようとするあなたがいじめを受けたりする場合もあります。最後に、いじめを受けている友達を助ける前に知っておきたい3つのリスクを確認しておきましょう。

いじめをやめさせた本人にも被害が及ぶ場合も

1つ目のリスクは、いじめをやめさせた本人にも被害が及ぶことです。

いじめ行為を注意することでいじめ加害者の反感を買い、いじめのターゲットが友達からあなたに移る可能性があります。また、友達とあなたの両方がいじめのターゲットになることもあるでしょう。

例え、あなたが学校やクラスの人気者、影響力が大きい立場にいたとしても、いじめが100%なくなるとは言い切れません。一人で立ち向かうのではなく、なるべく一人でも多くの味方をつけるようにしましょう。

いじめから助けた友達があなたをいじめる側に回ることも

2つ目のリスクは、いじめから助けた友達があなたをいじめる側に回ってしまうことです。

いじめを助けたあなたからすれば、これからも一緒にいじめに立ち向かおうという前向きな思いでいるかもしれません。しかし、友達は「二度とつらい思いはしたくない」という心理から「いじめられるくらいならいじめる側に回る」という考えを持つことがあります。

友達は、いじめから救ってくれたあなたへの罪悪感を抱きつつも、それ以上にいじめの被害者になることを恐れているのです。いじめを注意する行為は、いじめをやめて友達を救えるという希望がある一方で、友達から裏切られる可能性もあることを知っておきましょう。

対処法によっては友達へのいじめがエスカレートすることも

上記のリスクは友達をいじめから救うことに成功した場合のリスクです。最後に紹介する3つ目のリスクは、いじめをやめさせることに失敗したケースを紹介します。

もしも、あなたがいじめをやめさせようと行動に出たとしても、いじめ加害者が受け入れない、もしくは表面上ではいじめをやめたフリをしても、あなたのいない場所で友達へのいじめを行う可能性があります。いじめ加害者にとって、この状況は「いじめのことチクったな」という展開になるため、友達へのいじめがさらにエスカレートしてしまうかもしれないのです。

このように、いじめを受けている友達を救うことは友達思いで素晴らしいことではありますが、自分やいじめを受けている友達の身を危険にするリスクがあります。場合によっては、いじめから救った友達を失う可能性も考えられます。

リスクの大きさを考えると、やはり信頼できる大人に相談するのが最善の策と言えるでしょう。上記で紹介した相談相手の項目を参考に、身近にいる大人に相談してみることをおすすめします。