わが子がいじめられる原因9つとわが子への対策4つと解決方法
あなたの子どもは学校生活を楽しく送れているでしょうか。今は楽しい学校生活を送っていても、些細なことが原因でその生活が一変することがあります。特に、最近ではいじめ問題が増加傾向にあり、いじめをきっかけに不登校になるケースも多く見られます。
では、なぜいじめは始まるのでしょうか。今回は、いじめの原因とわが子がいじめられた時の対策についてご紹介していきます。子どもの学校生活を守ってあげたいという保護者の人は、ぜひご覧ください。
わが子がいじめられている!?いじめの原因9つ
あなたの子が既にいじめられている、もしくは、わが子がいじめられるのを防ぎたい人は、まずいじめの原因を知っておく必要があります。原因を知らなければ、解決することも防止することも難しいからです。
もちろん、いじめの原因はさまざまですが、ここではよくあるメジャーな原因についてご紹介していきたいと思います。いじめの原因から、わが子がいじめられる傾向にあるかどうか考えながらご覧ください。
面白半分
軽い気持ちでいじめが始まってしまう場合、面白半分でからかい始めたことが原因となっているケースが多いです。いじめといじりの境界線が分からなくなり、徐々にエスカレートしていってしまうのです。
面白半分で始まるいじめは、身体的に大きな怪我を負わせるなどの壮絶さはありません。しかし、いじめられている方は多かれ少なかれ精神的に傷つくでしょう。原因が面白半分であったとしても、保護者としてはしっかりと子どもを守ってあげる必要があります。
喧嘩
ささいな喧嘩が原因でいじめが始まってしまうことがあります。学校では、子どもたち同士の喧嘩というのはありふれています。喧嘩が起こったとしても、多くの場合が他の子や先生の仲裁で仲直りをするでしょう。しかし、まれに喧嘩が発覚せずにそのままずるずると長引いてしまうことや、表面上では仲直りしたけれど裏ではまだギスギスしているということがあります。
また、小さな喧嘩が積もり積もっていじめへと発展してしまうこともあります。子どもが喧嘩をして帰ってきた時に、ただの喧嘩だと甘く見るのは控えましょう。
嘘をついた
嘘をついたことがきっかけとなって起こるいじめは多いです。特に、小学生に当てはまることですが、見栄を張って嘘をついたり、自分を少しでもよく見せようと嘘をついたりすることはよくあります。「だましてやろう」という悪意はなくても、そういった嘘を重ねていくことで「あの子はすぐに嘘をつく子だ」と周りからレッテルが張られていまいます。
小さな嘘だったとしても、嘘をつかれた側は、裏切られたと感じることがあるでしょう。裏切られたと感じた子の中には、嘘をついてきた子に何らかの仕返しをしてやろうと考える子もいます。その仕返し方法が、いじめであることは少なくないでしょう。
いじめられている子を庇った
いじめの標的になりやすい一番の原因は、いじめられている子を庇うという行動です。いじめは傍観者が多い構造を取りやすい中、いじめられている子を庇ってあげるということは勇気のある素晴らしい行動です。ただ、いじめている方からすれば、いじめている子を庇う子の存在は邪魔でしょう。そこで標的が移り、今度はその庇った子がいじめられてしまうのです。
いじめはダメだと分かっておきながら、「助けると今度は自分がいじめられるかもしれない」という思いがあるため、傍観者が多く生まれてしまうのでしょう。
目立つ存在
周りと違う特徴があったり、突出して目立つ存在だったりすることがいじめの原因となってしまうことがあります。たとえば、何らかの障がいを抱えている子がいる場合、その子のことを自分より下の存在だと決めつけて攻撃することがあります。他にも、勉強やスポーツができて周りから一目置かれている子に、嫉妬した子がいじめを始めることも考えられます。
個性の伸長が求められることの多い学校ですが、個性があることが原因となっていじめの標的となってしまうこともあり得るのです。
優等生
成績優秀で先生からも受けがいい、いわゆる優等生であることが原因でいじめられてしまうことがあります。特に小学生の場合、先生から好かれることは、彼らにとってとても重要です。そのため、先生から好かれている子に嫉妬して、陰でその子をいじめてしまうということがあります。
また、先生の前でだけ態度がいい子もいじめの標的になりやすいです。
協調性がない
いじめの原因として、いじめられる子に協調性がなかったからということが挙げられます。集団行動においてある程度の協調性は大切でしょう。学校生活も集団で過ごすため、協調性がない子は集団から浮いてしまいます。
もちろん、それも個性として認められるような集団ができていれば問題ありませんが、そうではない場合、浮いてしまう子はどうしてもいじめの対象になりやすいです。
気が弱い
気が弱いことが原因で、いじめられてしまう子がいます。いじめをする子がこういうタイプに出会うと、「何をしてもやり返してこないから、何をしてもいい」と思い込みいじめ行為がどんどんエスカレートしていきます。
あなたのお子さんが、自分の意見を主張するのが苦手だったり、人に言い返すことができなかったりする場合、そこにつけ込んでいじめをしてくる子がいるというのを頭に入れておいてください。
先生に告げ口をした
いじめの原因として、過去に先生に告げ口をしたからということが挙げられます。友達が何か悪いことをしていて、自分ではどうしようもないと判断した時に、先生に言って何とかしてもらおうとすることは頻繁にあります。多くの場合はそのまま先生が仲裁に入って解決しますが、先生に言われたことを恨んで、いじめ行為を始めてしまう子もいます。
あなたのお子さんは、正義感が強くないでしょうか。正義感が強いと、何か悪いことをしている友達がいたらすぐに先生に報告してしまうことがあるため、わが子の言動に注意しておいた方がよさそうです。
いじめられているわが子への対策4つ
わが子がいじめられる前に、いじめの原因を知っておくことはとても重要です。ただ、既にいじめられている場合にはどうすればいいのでしょうか。続いては、いじめられているわが子に対して、保護者ができる対策をお伝えしていきます。
自分の子がいじめられていると聞くと、誰だって冷静でいることは難しいでしょうが、しっかりとわが子と向き合うことで解決につなげることができます。
話を聞く
あなたのお子さんがいじめられていると分かった時、まず大事なのがしっかりと話を聞いてあげることです。自分がいじめられているということを保護者に言い辛いと感じている子どももいるため、あなたの傾聴力がカギを握ります。
子どもの発する言葉にいちいち反応して騒ぎ立てるのではなく、まずはじっくりと子どもの話を聞いてあげましょう。誰かに聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
味方であると伝える
いじめられている子は孤独感を感じ、周りには敵ばかりだと錯覚している可能性があります。わが子がいじめられている場合は、まず「私はあなたの味方だよ」ということを伝えてあげてください。それだけで子どもは安心し、いじめの事実を話やすくなるでしょう。
いざという時に、子どもに安心感を与えてあげるためにも、普段から子どもとの信頼関係を構築しておくことはとても大切です。
無理に学校に行かなくてもよいと伝える
いじめられている子の多くは、学校に行きたくないようなそぶりを見せることがあります。たとえば仮病を使ったり、ぐずぐずと準備をしたりする行動が挙げられます。学校に行くといじめられるため、学校に行きたくないという心理が働くのは当然でしょう。
わが子がいじめられていたり、いじめられている可能性があったりするのならば、無理に学校に行かせないようにしましょう。
家に居場所を作る
わが子がいじめられていると分かったら、家に居場所を作ってあげましょう。学校でいじめられているということは、学校に自分の居場所が持てていない可能性が非常に高いです。お子さんの自己肯定感を守るためにも、積極的に家に居場所を作ってあげましょう。
物理的に居場所を作るのではなく、精神的に居場所を作ってあげることが大切です。普段は食後すぐに各々の部屋で過ごしているという家族は、少しの時間でよいので、家族そろってリビングで過ごす習慣をつけるとよいでしょう。
わが子がいじめに遭ったときの解決方法
担任に相談する
わが子がいじめられている時に保護者ができる対策は、担任の先生に相談するということです。学校での様子を一番把握しているのは、おそらく担任の先生でしょう。クラス内での人間関係も分かっているため、いじめの解決に向けて協力を仰ぐこともできます。
もし、担任の先生が頼りにならなかったり、あってはならないことですが、いじめを黙認しようとしていたりする場合は、信頼できる他の先生や学年主任の先生に相談するとよいでしょう。
担任に相談しても解決されなければ探偵に調査を依頼して証拠収集する
担任や他の先生達に相談しても解決されない場合は、いじめられている証拠を収集してください。その場合は、プロである探偵に依頼することをオススメします。親が動けば、顔も知られているためです。
確かな証拠を掴むことができれば、否定していた学校も動かすことができます。
担任・学校に相談しても進展しなければ教育委員会に相談する
もし、証拠を掴んで学校側に相談しても、いじめ問題が進展しなければ、教育委員会に証拠を持って相談に行って下さい。担任や学校側は、汚点がつくのを嫌がって隠そうとする場合があります。ですので、学校の上の組織である教育委員会に持っていくことをおすすめします。
転校を検討する
いじめ問題が解決しそうになければ、積極的に転校を検討しましょう。学校というのは、閉ざされた狭い世界です。転校することで人間関係が一新され問題が解決されるのであれば、転校をためらう理由はないでしょう。
学校の先生とも相談して、お子さんにとって一番よい選択をしてあげましょう。
まとめ
今回は、わが子がいじめられる原因と対策についてご紹介していきました。かわいいわが子がいじめられていると知れば、誰でも頭を悩ますでしょう。
そうなる前に、いじめの原因を知って事前に防止することが大切です。また、万が一いじめられてしまった場合にも、保護者として万全の対策を講じられるようにしましょう。