失踪癖の旦那・夫の心理と治療方法をご紹介
失踪癖の旦那さんをお持ちでしょうか?突然、失踪する旦那・夫さん。しかも、戻ってきては、また、突然行方をくらます。家族にとっては、非常に大変な思いをしているものと思います。
では、どうして失踪をしてしまうのか。失踪癖のある旦那・夫さんの心理と治療方法をご紹介します。
失踪癖の人の心理とは?
恐怖や絶望から逃れようとしている
失踪癖の人は、仕事やプライベートなどに対して恐怖や絶望を抱えてしまい、それから逃げ出すために失踪します。もちろん、普通の人でも生活をしていて恐怖を感じるようなことはあります。しかし、失踪癖の人が抱えている感じる恐怖は、普通のレベルを超えたものであり、それに耐えられなくなってしまうのです。パニック状態に陥ってしまい、とりあえず逃げるという選択をします。現実から逃れたいという心理が働きます。
家族でさえ信頼できないと考えている
疾走する前に自分たち家族を頼って欲しかったと考える人は多いでしょう。しかし、失踪癖の人は、基本的に周りの誰も信用していない場合があります。誰も頼りにできない状況に絶望してしまい、失踪という行動に出るのです。
失踪癖の夫を持つ奥さんは、自分が信頼されていないかもしれないと考えるところからはじめて、改善策を考えるほうがいいかもしれません。
とにかく一人になりたいと思っている
失踪癖の人は、一人になりたがります。外部からあらゆる情報を遮断して、落ち着きたいと考えているのです。家族が不安そうに自分を見ている表情や視線にさえ耐えることができません。何も煩わしいことをしたくないと考えていて、家族との交流すら避けたいと思っているので、最終的に家を出るという選択をします。
失踪癖の人は病気の可能性もある
実は失踪癖というのは病気の症状としてあらわれている可能性があります。たとえば、解離性遁走です。こちらは大きなストレスにさらされた結果、アイデンティティを失ってしまい、失踪して新しい生活を始めるといった行動に出ます。それまでの自分に関する記憶を失っていることも多いです。
また、そのほかの精神疾患でも、正常な判断能力が失われてしまい、本来はやるべきことではない失踪という行動に出てしまうケースがあります。
病気の場合は治療をすれば解決することができるため、きちんと専門家の診断を受けさせることが大切です。失踪癖の当人は自分が病気であるという自覚がないため、周りのサポートが必要不可欠となります。
旦那・夫が失踪したときの対処法
手紙やメモなどがないか調べてみる
まず最初にすることは、家の中に、失踪した手がかりを探すことです。失踪する際に家族にあてて手紙を書いてメッセージを残していることがあります。旦那の自室を調べてみて、手紙がないのか調べてみましょう。また、計画的に失踪した場合は、メモを取っていることがあります。失踪に関連のあるメモがないのかも探してみるとよいでしょう。パソコンの検索履歴をチェックしてみるのも大切です。
友人知人に連絡する
次にすることは、友人や知人に連絡することです。友人、知人が行き先を知っていたり、心当たりがある場合があり、すぐに所在がわかるケースがあります。
友人知人に何か相談していた可能性があり、失踪先に関する情報を得られることもあります。旦那の交友関係を片っ端からあたってみましょう。
職場に問い合わせてみるのもひとつです。出勤しているのか、失踪するような出来事があったのか尋ねてみるとよいでしょう。
警察に捜索願を出す
旦那が失踪してしまい、探しても見つからず、行方の検討がつかない場合には、警察に捜索願を出しましょう。
捜索願の届出先は、行方不明者の住所地を管轄する警察署、あるいは行方不明者が失踪した場所を管轄する警察署です。たとえば、出張先で失踪してしまうというケースもあるため、その場合は届出先に注意してください。
捜索願を出す際には、行方不明者に関するできるだけ詳細な情報が求められます。写真があるならば、用意しておきましょう。身体的な特徴や服装、所持品、よく訪れる場所など多くの情報を伝えるとよいです。
基本的に警察は事件性があったり、事故があったりする場合に真剣に捜索します。大人が本人の意思によって失踪した場合には、積極的に捜索されない可能性があります。この場合は、病気が原因で失踪したことをアピールすると、特異行方不明者として扱ってもらえて、真剣に捜索を進めてくれます。精神疾患者が失踪した場合には、自殺したり、他害が発生したりする可能性があるからです。
警察がすぐに動いてくれない場合には、別の方法を検討しましょう。
探偵に依頼する
警察が頼りにならない場合には、探偵に失踪者の調査を依頼しましょう。探偵の場合にはお金がかかってしまいますが、事件性がなかったとしてもすぐに捜索を行ってくれるのがメリットです。
調査にかかる費用については、ケースバイケースであり、それぞれの状況によって大きく異なります。事前に相談すれば、見積りを出してくれるため、確認しましょう。数十万円という費用がかかってしまうことが多いです。
失踪癖を治療するための方法
精神疾患が由来ならば病院に連れて行く
失踪癖の原因が精神疾患からきているならば、病気の治療をすることで解決できる可能性があります。精神疾患は、そのまま放置していても自然治癒するものではありません。専門家に見てもらうことで、適切な治療を受けさせることができます。
ただし、本人が精神疾患であると認めたがらないことがあります。心療内科や精神科に連れて行こうと思っても拒絶されてしまうことは珍しくありません。この場合は、病院に連れて行くための説得をするところから始めます。説得の際に気をつけるポイントは、相手を病気と決めつけるような態度です。なるべく、柔和な態度で望むことがベストです。
頻繁にコミュニケーションを取る
失踪癖の人は、周りに自分の悩みや苦しさを伝えることができずに悩んでいることが多いです。信頼できる相手がいなくて、相談することができず、不安やストレスなどが大きくなることで逃げ出してしまうのです。
そこで、日頃からしっかりとコミュニケーションを取ることを心がけてください。何かあったときに、まずは家族に悩みや不安を打ち明けてもらうのです。そのような関係性を構築することができれば、失踪癖の人が家庭から逃げ出すことがなくなるでしょう。どこよりも家庭が一番安心できて、落ち着ける場所だと思ってもらうことが大切です。
仕事のストレスが強いのであれば無理にでも休ませる
仕事のストレスによって、大きな負担を心に抱え込んでいて、重圧から逃れるために失踪することがあります。この場合は、周りが無理にでも仕事を休ませることが大切です。
真面目な性格をしていて、責任感が強い人ほど、重圧に耐えきれなくなって、失踪という選択をする可能性があります。適度に休ませてあげて、心身をリフレッシュさせてあげるとよいでしょう。会社の人達に相談してみるのもおすすめします。周りの協力がなければ、失踪癖の原因を取り除くことは難しいです。
カウンセラーのところに連れて行く
いきなり失踪癖の旦那を病院に連れて行くのは大変です。また、ひょっとしたら病気が原因ではないかもしれません。
この場合は、カウンセラーのところに連れて行くとよいでしょう。プロのカウンセラーであれば、旦那から悩みや不安などを自然に聞き出すことができます。そこで初めて、失踪癖の原因がわかるかもしれません。
病院へ連れて行くよりもカウンセリングを受けさせるほうがハードルは低いでしょう。定期的にカウンセリングを受けるだけで、失踪壁が改善されたというケースもあります。
失踪癖のことについて相談できるカウンセラーには下記のようなものがあります。
- 自治体が窓口となるするカウンセラー
- NPO法人の運営するカウンセリングサービス
- 民間の運営するカウンセリングルーム
まとめ
旦那が失踪癖で悩んでいる人は、どのように対処すればいいのかわからず困ってしまうものです。さまざまな原因が考えられるので、それに対応した対処をしてください。失踪癖は簡単には治らないかもしれませんが、ここでご紹介した治療方法を参考に、まずは一歩、動き出してみてはいかがでしょうか。