浮気で男性が彼女や妻に暴力を振るう理由と女性が別れない理由
暴力は、どんな理由があっても許されることではありません。しかし、「恋人が浮気をしたから」と暴力を繰り返す男性はいます。確かに浮気は裏切り行為であり、許されることではありませんが、だからといって暴力を振るってはいけません。
最近では、「自分が浮気をしたのに暴力をふるう」というケースも増えてきています。加害者であるにも関わらず、暴力を振るう男性が存在します。
この記事では、浮気で暴力を振るう理由とその男性の心理、そして、それでも女性が別れない理由をご紹介します。
この記事が、暴力に悩むすべての女性の道しるべとなれば幸いです。
彼女や妻に浮気された男が暴力を振るう理由
彼女や妻の浮気。最愛の女性の裏切りを知ったとき、男性の中ではプライドが崩壊し、嫉妬が渦巻くことでしょう。
浮気発覚をきっかけに、男性からの暴力が始まるケースは少なくありません。なぜ男性は、暴力を振るうようになったのでしょうか。そこには、思わぬ理由が隠れているかもしれません。
彼女や妻を支配したいから
支配欲や独占欲が暴力として表れるケースがあります。浮気をされたことで相手への支配欲は一層増し、それが暴力へとつながることもあります。
「もし俺から逃げようなんて思っていたら」「もし別れを突き付けてくるなら」など女性側のあらゆる選択肢を、暴力によって先んじて封じているともいえます。
彼女や妻を自分だけのものにするという気持ちが間違った方法で表現してしまう結果でしょう。
自分のほうが立場が上だと思い知らせるため
浮気という恋人の裏切りにより、「同じ目線で同じものに笑う」という均等なパワーバランスは崩れました。そこに力で相手を威嚇し、立場を無理やり示しているわけです。
妻や彼女が一度過ちを犯したので、自分が偉い、立場が上だということを力を持ってわからせるということです。
「かわいさ余って憎さ100倍」
「かわいさ余って憎さ100倍」ということわざがあります。これは、憎悪へとすり変わった愛情を示す言葉です。
「大好きだよ」「愛しているよ」など今まで愛を注いできた分、浮気が発覚したときのショックは計り知れないもの。「信じていたのに」と自分や恋人を責め続けた結果、「裏切るなんて許せない」というように憎しみへと昇華されるのでしょう。
過去のことをずっと引きずっている
浮気の謝罪を受けて関係を修復しようとしても、100%気持ちを切り替えられる人は、まずいないのではないでしょうか。
「分かった。またやり直そう」と受け入れたつもりでも、心のどこかではモヤモヤが残っているはず。「本当に信じていいの?」「また裏切るのでは?」など様々な葛藤を重ね、そのストレスを発散すべく暴力に及ぶことは多々あるのです。
このケースでの暴力は、彼からのSOSサインかもしれません。つまり、信じたいのに信じられない、助けて・・・という悲痛な叫びかもしれません。
両親に紹介したり、同棲の話を持ち掛けてみたりして、少しでも彼を安心させてあげてください。
彼女や妻に浮気を問い詰められて男性が暴力を振るう理由
前項では、浮気をした彼女や妻に対する、男性の暴力についてご紹介しました。次は、自分が浮気をしたのに暴力をふるう男性の心理についても見ていきましょう。
自分は加害者のはずなのに、なぜ非のない恋人に当たるのでしょうか?
自分の浮気を隠すために暴力をふるうことも
「問い詰められている」という段階だと、「ごまかせば逃げ切れる」と考える男性は少なくありません。
理詰めで論破される前に有無をいわさず押さえつけてやる、という歪んだ思考がベースになり、暴力へとはしるのです。
どんな言い訳も敵わないような核心をついた発言をされたら、一貫の終わり。そうなる前に、「うるさい!」「俺を疑うのか!」など一方的に力で押さえつけようとするので要注意。
万が一のことを考えて、浮気を問い詰めるのは人目がある場所をおすすめします。
疑っている事実そのものが気に食わない
また、自分は浮気をしているものの、「疑われている」という事実そのものが気に障ることも。今まで従順に尽くしてくれた女性であればあるほど、自分への疑いをまるで「反逆」のように捉えます。
「余計な詮索をして、何様だ」と言わんばかりに力の差を見せつけてくるので、浮気写真など明確な証拠がない限り、疑い続けても火に油かもしれません。
女性が浮気をした場合に、男性に暴力を振るわれても別れない女性の心理
女性の浮気をきっかけに、男性の暴力が始まるケースは意外に多くあります。浮気は確かにいけないことですが、暴力だって何があってもいけないこと。まして、非力な女性に対して振るうものではありません。
女性のほうも、暴力男性とは別れれば良いものの、どんなに激しい暴力をふるわれても別れない方が多々います。
なぜ女性たちは、「別れない」という選択肢を選ぶのでしょうか?その女性の心理をご紹介します。
「彼がこうなったのは自分のせい」と責任を感じているから
もし浮気が発覚する前まで穏やかな彼だったとしたら、女性は暴力を自分の責任と感じます。
「今までは優しい彼だったのに・・・。彼が暴力をふるうようになったのは、私が裏切ったからだわ」と自分を責め続けることでしょう。
確かに、浮気によって彼の心に与えたダメージは計り知れません。だからこそ、「自分の過ちで浮気をして、さらに自分の勝手で一方的に別れを告げるなんて、さすがにあまりにもひどいのでは」と、別れを思い留まってしまうのです。
暴力を振るわれていることは、まだ愛されていると思っている
彼に暴力を振るわれても、その暴力は、愛情表現のひとつだと考え、別れを選ばない女性がいます。まだ自分のことが好きだと捉えて、愛のムチだと思い込んでいます。
暴力を振るわれているにも関わらず、まだやり直せると信じているケースは多いのではないでしょうか。
男性が浮気をした場合に、男性に暴力を振るわれても別れない女性の心理
女性の浮気が原因で暴力が始まるケースも多いですが、男性が浮気をしたのに暴力が始まることもあります。
加害者であるはずの彼が暴力にはしる理由は前半でお伝えしましたが、浮気をされても、さらに暴力をふるわれても女性が別れようとしないのはなぜでしょうか?
確実な浮気証拠を集めて慰謝料を請求したい
特に夫婦関係にある場合は、確実な浮気の証拠が揃うまで女性が耐えていることが多々あります。
浮気発覚の時点で「別れる」と決断しているかもしれませんが、せっかくならきちんと慰謝料も払ってもらうべく、水面下で証拠集めをしているのです。
加えて暴力となるとさらに慰謝料が倍になる可能性がありますから、暴力でついた傷は写真に残しているかもしれません。
いずれにしろ、確実に勝つための材料が揃うまで耐えているのでしょう。
彼、夫のことが大好きで浮気相手に負けたくない
「別れる」という選択をすることは、彼に恋人選びの自由を与えることでもあります。浮気をするくらいの男性ですから、女性と別れたところで「次」は決まっているでしょう。
彼のことを好きな気持ちが大きいほど、「他の女に負けたくない」「他の女に渡したくない」と意地になることも多いのです。
女性は自立して生活をすることに不安がある
同棲や結婚など同居している場合は、暴力を振るわれてもなかなか別れられないことが多いのではないでしょうか。なぜなら、自立して生活をすることに不安があるからです。
社会で活躍している女性が増えてきていますが、まだまだ男性よりも女性の方が収入は少ないです。女性は十分な収入がない場合、すぐに別れるという選択をできません。
たとえ暴力が苦しくても、いっときを我慢すれば平穏で今までの生活ができると考えると我慢を選択する女性が多いのではないでしょうか。
まとめ
女性の浮気が発覚して暴力がはじまることもありますが、男性が浮気をしたにも関わらず暴力へ発展するケースも少なくありません。
そして激しい暴力に身をさらされながら、様々な理由から別れを選択しない女性も多くいます。
この記事で浮気をきっかけにした男性の暴力について詳しく知り、客観的な視点で冷静に対処をしていきましょう。